すっぱい話

 桃の節句、ひなまつりも終わりました。

 次なる節句は見切り処分節句。待ちに待った行かず後家まつりです。(教室歳時記より)(…・・。)

 ひかえまするは春爛漫。爛熟季節の開始です。

 温かくなると、酸味のものが美味しく感じられるようになりますね。

 そこで、ちょいとすっぱい調味料をば。

 画像左は、どなた様にもおなじみのハーブビネガー。ピクルスやマリネ液、ドレッシングづくりなどに使う酢です。

 ローリエ、ディール、ローズマリー、コリアンダーシード、黒・白・赤のペパー粒、赤唐辛子などをビネガーに漬け込んだオーソドックスなもの。

 どこでも見かけるありきたりなハーブビネガーですが、まあ、これ抜きにはハーブビネガーはありえないでしょう。

 これで、今週のパン教室用のマヨネーズソースを作ります。はい、本日これから。

 生のフレッシュハーブを使った際には、1週間〜1か月ほどで、ハーブを取り出します。ドライを使った場合は、そのまま入れておいてもいいでしょう。

 さて、女性にお勧めなのが、真ん中の深紅色ビネガー。これ、美味しいのよ。

 純米黒酢にハイビスカスとローズヒップを漬け込んだ酢です。花のビタミンCのダブルパワー+黒酢(今回は鹿児島の壺づくり黒酢です)なんですから、美容にもよろしゅうざーますことよ。(私の場合は、何の効果も出んがな)。

 情熱的な深紅色が、こりゃまた嬉しゅうござーましょ。熟女カラー。

 きれいな紅色のドレッシングが作れたり、ピンク色のマヨネーズソースができたり。

 ヨーグルトドリンクやカルピスに一匙入れると、いちごミルクみたいな可愛い色になるわ。りんごジュースに入れても合うし。

 料理にも、ドリンクにも両方使える深紅のビタミンCビネガー。これ、簡単なので、ぜひ作ってみて。

 (ハーブティー用のドライ)ハイビスカス20g、ローズヒップ40gを純米黒酢500ccに漬け込むだけ。ハイビスカスから、すぐに真っ赤な色が出てくるわ。でも、1週間〜1か月ほど置いて、しっかりエキスを抽出するほうがいいわね。酢を足しながら、何度か使いまわしがきくわ。

 温かくなると、甘酸っぱい冷たいドリンクが美味しくなるでしょう。ぜひ、1本作り置きをば〜。酸味を摂ると、疲れや気だるさも、どぴゅーんとぶっ飛ぶよ〜〜。(私の場合は、酸味で肩こりがラクになるんです)。

 さて!

 右側におられまするお方は…。

 これは、ヴィンテージものの自家製ミードビネガーでござります。

 何年か前に作ったハスカップ+蜂蜜が、発酵して美味しいミードになり、それを放っておくうちに勝手に酢になってくれたエライやつ。すっぱいんだけど、甘みもあるの。

 これもビタミンCビネガーに作り変えてしまおうと思ってういる最中。黒酢よりも、たぶん、こっちのほうがもっと美味しいはずよ!なにせ、自家製なんだから。

 ビネガーって、酸っぱくなったワインという意味だから、文字通りこれは純正ビネガーですよ。熟成バルサルコ並みに円やかです。

 お味見は、お教室にて。