おせちづくりの前に、あたくしにはやらなければいけないヘビーデューティーの作業があるのです。
「冷蔵庫クリアランスクッキング」。
今年の残り物の調味料を在庫整理かねて使い果たす作業です。
瓶の底に半端に残っている甘味噌だの練りゴマだの。ジンギスカンのタレだの中華調味料だの。コチュジャンだのトウバンジャンだの。ニンニクペーストだのチリソースだの。
今年も、よくもまあ、こんなに調味料を作ったものだとあきれ果てるくらい、いろいろ出てくるのですわ。
焼き肉のたれづくりに使えそうなもの全部を鍋の中に入れ、しなびたみかんやリンゴの汁を搾り入れ、ショウガやらニンニクやら、それっぽい薬味も入れ、醤油やみりんや酒も入れて。
ことこと煮たてて一度漉し。
漉し汁をまたことこと煮て味を整える。
で、この段階で、すでに何度も味見しているせいで味覚が鈍くなっているのよ。どんどん濃い味になってきちゃった…みたいだわ。やばいかも。
お休みを入れて、鼻と口を「焼肉のタレ」から引き離している最中。
ここで頑張って続けちゃうと、ますます味を変にして、結局は失敗するのが常なのです。
頑張ると、五感がますます鈍くなっちゃうからねえ。
うちの教室の合言葉は「頑張らないで!」なんですよ〜。
みなさ〜ん。おせちづくりも、そろそろ気になってきたころでしょう?
頑張らないでねーーー。私も頑張らずに、だらだら始めますわ。