むくげの花が満開になると、どういうわけか、小豆のものを作りたくなるのです。
締切原稿を気に掛けながらも、小豆をコトコト煮ているわしは、食い意地が張っているのか、食い根性が強いのか。
それとも、…。
むくげ→夏→水羊羹と新茶→小豆ご飯と赤紫蘇に染まった新生姜
というような思考回路で、単なる、パブロフの犬的条件反射なのか。
関係ない話だけれど。
そういえば、昔の赤飯には、食紅で真っ赤に染められた紅ショウガが、のっかっていたなあ。
それをはがすと、口紅のキスマークみたいな跡が、お赤飯に残っていて。
お赤飯の恥ずかしい部分。赤飯の恥部。
毒々しく赤く染まった部分が、やけに美味しかったです。
昔から、どこか、何か、食べ物のえげつない部分が好きだったなあ。
今も、そうだけどさあ…。
こんなアホなこと、ぼーっと思っていないで、マジメに原稿仕上げなきゃな。