ハスカップ

 北海道に自生する野生の果物、ハスカップです。ビタミンCや鉄分が豊富なので、女性の体によい果物と言われています。もともとは原住のアイヌ民族の人たちが、その効用を知っていて、生理や出産で血を失う女性に滋養を与えるための「婦人薬」として、昔から愛用していたもののようです。

 収穫時期は初夏ですが、野生の性質なので、いちどきには実らず、ぽつぽつと順ぐりにまばらに実り続けます。

 実家の庭にも、1本だけですがハスカップの木があって、毎度毎度、母が摘みとっては冷凍保存して、しばれたものを先日2kほど送ってくれました。

 ハスカップそのものには甘味がなく、レモンのように酸っぱい実です。たいがいは、ジャムやジュース、果実酒などに加糖加工をします。果汁は血のように濃厚な赤です。北海道の観光地では「ドラキュラのジュース」などという商品名で観光土産として売られたりしています。また、(自家製手作りほどは美味しいとは申せませんが)ジャムも販売されているようです。

 さてさて。2kもあるなら、いろいろ加工できるな…と思い、砂糖漬けにしてから天日干し。ドライフルーツにして焼き菓子にしようと思っています。バターケーキの中にぽつぽつと真赤な実が入ったハスカップケーキは、なかなかめんこいです。
 ジャムも大きなビンに1本作っておきました。パンにマスカロポーネやクリームチーズを塗り、ハスカップジャムをのせると美味しいです。ヨーグルトにも合う。教室の日にみんなで試食しましょう。