(無題)

 明星学園の運動会系どんちゃかクラブ活動、じゃなかったな、「ものづくり」クラブの「ところてん(らしき物体)づくり」も何とかゼコゼコ汗まみれで終えました。(次回お呼びがかかるまで)可愛い生徒たちとしばしの別れ。

 さみしいなあ。なんだか、がくっときちゃった。あの子たち、今日も今頃、キャーキャー騒ぎながら走り回っているのだろうなあ。わんぱくやって、フェンスを渡ったり、塀によじ登ったりしてるはずだ。放課後の時間だもんなあ。校庭が一番賑やかに生き生きとする時間だ。みんな泥んこだらけ汗まみれで。井の頭の自然にはワンパク小学生がよく似合う。
 下級生たちは、ピヨピヨとおしゃべりしながら家路に向かう時間だ。あああああーーー、ホントにみんな可愛かったなあ。あの子たちに会えないなんて、さみしいなあ。
 放課後だけセンセイになって、いつまでもいられたらいいのに。(ちなみに私は教職をとっていなかったので、学校の先生にはなれない)。がくっ…だよ、ホンマ。

 ほんの短い期間だったのに、まるで退職教師のようにセンチメンタル気分に陥っている。本物の教員なんて、退職するときなんか、これ以上にマジ寂しいんだろうな。

 と、ぐちっていてはあきまへん。一人寂しく、いや、元気に(嘘だろ)自分の仕事に戻る。

 ここのところ、パン作り作業の営業時間を念頭に置いて、時間的に無理のない少量種での方策を練っている。結局、これって家庭での手作りにもラクな方法なのよね。

 今までは種量を(本配合粉の)50%と固定して教えてきた。何かを固定しなければ、生徒はますます混乱するから。でも、本当はパン種は少ないほど捏ねもラクだし、味のクセも全くなくなる。窯伸びも素直だし、焼き色もきれいだ。これから夏に向けての種量はどんどん減らしていく。10%が5%に、そして、5%以下に。(30度以上の盛夏に)1%、2%のごく微量の種で、どこまでうまく発酵してくれるものだろうか。これが今後の課題。
 つまり、今度は種量を変動させ、一次発酵にかかる時間を14時間に固定してみようという魂胆だ。その方が、実質的作業としてはラク。
 夕方仕込みの午前中焼成。たとえば夕方4時5時に10%種で仕込めば、朝の7時8時に発酵終了。5%種なら9時10時、というように。冬場だけは種量を従来通りに増やさなければいけないが、春夏秋は少量種の方向へ持ち込む。中種作りの手間も軽減される。保持するパン種も少なくて済む。6時間ー8時間という半端な発酵時間で当日中に焼成するより、成形・焼成作業を翌日に引き延ばすほうが、ずっと安定した作業ができるのだ。
 やむなく当日仕込みの当日焼成(種量50%の30度保温一次発酵6時間)にするのは、パン教室の差し替えパン生地のみ。

 自宅パン教室も本年度いっぱいで終わりを迎えてしまうだろう。今のうちに何とか従来よりも、ラクに簡単に良質に安定した酵母パンが作れるようマニュアル作成してしまわなければ。最後の悪あがきだ。最後の生徒に最後の手渡し。今までの総決算。
 10%以下の少量種にすれば、元種、中種、パン生地という区別も、取り扱い別も、なくすることができる。だいたいにして、この元種、中種、パン生地という、区別そのものが生徒には理解できないシロモノなのだ。残り半年間。今までの区別を削除しよう。パン生地の一次発酵は「14時間かける」ということにしよう。最後の最後に、最高のマニュアルを確立するんだ。