シュトレーン

 師走も近づいてきました。アセ〜ッ…るんだよなあー何か。まあ、そんな焦燥感はおくびにも出さずに、この季節恒例のシュトレーン作り。今年の配合はぐっとお菓子っぽくしてみました。(毎年、微妙に変化させています)。

10本分(g)
中種600、小麦粉1200、砂糖300、塩小さじ7、卵黄8個、粉乳大さじ10、アーモンド粉200、無塩バター600、洋酒漬けドライフルーツ・ナッツ1600g

 パウンドケーキ作り同様にバター、砂糖をクリーミングして卵を混ぜ加えてから、粉やパン種を入れて捏ね、一日寝かせて発酵させてから焼きます。焼きあがったら、表面に溶かしバターを塗り、粉砂糖をまぶします。この粉砂糖がどうも気に入らなくて、今年は和三盆糖をまぶしちゃった。
 冬の水屋はすでに大忙しです。玄米麹、白米麹、豆麹の麹作り。その麹で味噌やみりんやどぶろくや漬物。やっと寒くなってきたので、沢庵も漬けました。塩肉仕込み、冬は漬け込みではなく、パンチェッタみたいに干します。(干す場合、気温が高い季節は冷蔵庫の中で干します)。骨付きの豚肉を干すと、肉はきれいな赤みが増します。ビーフブロックを干して、薄切りにしてさらに干すとビーフジャーキー。タイ風の味付け(ナンプラー)にして焼いてからいただきます。教室を再開したので、毎度毎度「はじめまして!」の方たちとの出会い。なんとなく張り切って、我が水屋のご自慢品をそそくさと仕込んでいます。同時に本の企画も再開。なんとか内部テーマを決めて、エンジンをかけるところです。表に出さないテーマは「いのちがいっぱい」。食べ物や動植物や人間のみならず、風にもお日様にもお月様にも机にもミキサーにも鍋にも…いのちをいたいほど感じるときがある。どの章の共通項も、そんな「いのち」。やっと書けそうな気がしてきた。いえ、書けると確信した。ということで、コンテンツを組み立て次第、毎度お馴染みの籠城執筆活動に突入いたしやんす。今回は意地でも料理本仕立てになんかしない。絶対にエッセー本にするんだ。破綻経済の渦中での本書きなので、凄絶な状態になることミエミエ。教室やっちゃー本を書き、また教室やっちゃ〜本を書き。台所とパソコンを行ったり来たりする雪隠詰めライフの再開です。