ご無沙汰いたしておりました

 プータローのくせして、めちゃ忙しい日々に忙殺され、ブログの更新もできぬままでした。
 再度(今月2度目)の函館の市場巡り。自由市場で、やっと望んでいた店を見つけて、ホンマモンをゲット。入り口すぐの「和田商店」です。無添加の美味しい塩ウニを見つけ、ぷりぷりプチップチのホンマモンのたらこやイクラもゲット。安くはないが、これは自信を持って仕事に使えるお味です。今回の市場巡りはホンモノの味の塩ウニ、たらこ、イクラ、筋子を探し、さらに、そこに市場仕入れ(店に並んでいるもの以外のものも仕入れてもらうこと)をお願いするのが目的でした。気が遠くなるほどの店数ですが、実際、使えるのは極わずかですね。あの数の中から、最適な店と店主を見つけだせたのは奇跡的なほどの好運でした。和田商店は手作り干し魚の店です。ですから、当然、干し魚もばっちり美味しい。もし、函館を旅することがあれば、ぜひ立ち寄ってみてください。50代くらいの女性がやっている店です。目線や喋り口調は、市場のオバチャンというよりは、やり手のキャリアウーマン系。値引きなんぞは口にせず、きっぱりと自信とプライドを持った売り方をします。
 一見の観光客相手のところは、すぐに値引きを売り込み文句にする。そのようなところで買うと、大概ろくなものは入手でません。がっかりするだけですよ。ちゃんとしたものを売る店は値引きなんか売り文句にしませんから。厚意でもって値引きしてくれるときも、黙って引いて、後からレシート見て、やっと値引きしてもらったことに気付くくらいです。
 函館の市場群は戦後の闇市が元々の発端です。苦しい生活の中で、皆がモノを持ち寄って助け合い、生き抜くための店でした。本来は商売利潤が優先の店なのではなく、人情優先の店でした。人の良さにつけこんで、値引きを要求する客が増え、店のほうも値引きを目玉にするようになっちゃったみたいですね。でも、良いものは必ず正当な価格がついていて、決して値引き対象になどにしてはいけないのですよ。

 さて、まあ、こんなふうにして(北海道くんだりまで飛んでいって)入手する素材。一発目は立川ルミネのお握りと惣菜の店のオープン。(他もまだ、ウンザリするほど控えている)。どうなることやら。明日は現場厨房の偵察。デパ地下の厨房なんて、かなり不自由だろうな。(まあ、私本人が立つわけではないから、深刻には悩んでいないが…・)。私の企画でどこまで持つのだろうか?(これはかなり深刻に考え込んでいる)。
 本日はこれから所沢ダイエー(次にやっつけなければいけない問題店)へ、下見偵察に行ってきます。あさってはお教室です。(お教室のほうは例の事情から、当面、業務的なパン作りをアイテムにします)。