ぜーたくジャンボ焼売

 一見、何の変哲もないシュウマイに見えますが…。

 でかいのよ、これ。ピンポン玉かゴルフボールかというサイズでして。

 その上、隠し味にする「だし汁」を乾燥ホタテ貝柱と干しエビで取るものだから、たがか「だし」だけでかなり高額のコスト。

 製作費(?)の高さから、めったに作らない(作れない?)「ぜーたくジャンボ焼売」です。

 まずは中華材料コーナーから、泣く泣く貝柱と干しエビを買ってきて、半日〜1日ほど水に浸し、水に旨味を滲みださせます。=(だし汁)

 これだけが、重要な下ごしらえ。以下、レシピです。(16個分・4,5人分)

豚挽肉とむき海老を合わせて400gほど(豚肉の方を多く、海老は細かく切って)
玉ねぎや長ネギ、干しシイタケなどの野菜を合わせて200〜250gくらい
片栗粉大さじ3〜4くらいかな=(大さじ山2くらいの感じ)
粟国の塩小さじ1
貝柱と干しエビのだし汁大さじ4
生姜10gくらい(みじん切り)
醤油、みりん、酒、ごま油を各大さじ1ずつ
焼売の皮16枚くらい

 作り方
1・野菜類をみじん切りにして、よく塩を混ぜ込み、少し置いてから、布巾に包んで水気をかたく絞ります。(餃子の野菜の水切りと同じ要領)。絞った野菜をボウルに入れて、片栗粉を全体にまぶしておきます。

2・ポリ袋の中に、豚肉、切った海老、だし汁、生姜、醤油、みりん、酒、ごま油を入れて、袋の上からネチネチと執拗に揉みこんで、ネロネロに一体化させます。(正体不明の粘着物体になるまで、ひっつこく揉みこむこと)。

3・2の粘着物体を1のボウルの中に入れて、また、ねちっこく揉みこみます。

4・3を16等分にして、テキトーに丸めます。(テキトーでええわ)。

5・焼売の皮で包みます。包んだら、ごま油(分量外)を手のひらにつけて、形を丸くきれいに整えます。

6・湯気の立っているせいろ(または蒸し器)で、10分蒸します。(お上品に小型サイズで25個作った場合は、蒸し時間は8分くらいの感じです)。

 だし汁取りに使い終えた貝柱と干しエビは、もちろん捨てませんよ。これが後の楽しみなんですから。

 XO醤をつくるのよ、出し殻で!海老も貝柱も水でふやけて戻っているでしょ。貝柱は細かく砕くの。

 みじん切りにした生ハムも、海老と貝柱に加えるわ。ごま油で炒めて、好みの調味料で味付けして(私は、醤油、酒、みりん、トウガラシ、にんにくなど)、だし汁加えていりつけながら煮詰めて自家製XO醤のできあがり。濃いめの味付けにしておく方が日持ちいいわよ。

 このXO醤で焼き飯なんぞを作ると、めちゃやたらにウマいわよっ。

 早い話が、この焼売はXO醤を作るための「前振り」料理なんですわ〜。自家製XO醤ができて、その前に本格中華風のプリップリのウマい焼売も食べられるなんて、一挙両得の料理ざんしょ〜。