この時節には、あまりにも月並みなお菓子なのではありますが…。
ガトー・オ・ショコラです。
このチョコレート菓子の配合(レシピ)は、いろいろと数多くござーますわね。
キャトルカール的配合で作ると、パウンドケーキのようにしっかりとしたケーキになりますし。
小麦粉を思い切り減らすと、中はねっとりしっとりのプディング風の口当たりになりますし。
ですから、レシピの数字なんて、自分の好みでいいと思うんですよ。
あたくし、今回はクーベルチュール(=ショコラ)・ノワール、つまり、ブラックチョコレートをたっぷりと使い、小麦粉を少なめにして、でも比較的しっかりと焼きこんで中まで火通しをしてみました。(→日持ちさせたかったのです)。
一応、今回のレシピを書いておきますね。(毎度コロコロ変えちゃうけれど)。
クーベルチュール・ノワール120g(こまかく刻んでおく)、無塩バター50g、生クリーム50ml、薄力粉大さじ3+ココアパウダー大さじ2(合わせてふるっておく)、卵黄(大)3個+砂糖大さじ3、卵白(大)3個+砂糖大さじ5、バニラ酒(バニラ鞘をラム酒に漬け込んだ酒)適量
1・クーベルチュール、バター、生クリームをボウルに入れて、湯せんで溶かしておきます。
2・別のボウルに、卵白と砂糖を入れて、硬めのメレンゲを立てておきます。(ホイッパーは洗う必要はありません。次にそのまま使うので)。
3・別のボウルに、卵黄と砂糖を入れて2で使ったホイッパーで、もったりするまで攪拌し、1のクーベルチュール生地を混ぜ加えます。
4・3の中に薄力粉+ココアの粉を混ぜ加えます。
5・2のメレンゲと4の卵黄チョコレート生地を混ぜ合わせます。
6・紙を敷いた型(18cm)に流しいれ、160度前後で35分ほど焼きます。
7・焼き上がったら、紙を外し、バニラ酒を全体にたっぷりと塗っておきます。
8・1日以上たって生地が落ち着き味がなじんだら、粉砂糖を振りかけて切り分けます。
私は切り分けてから、サワークリームを一さじとフルーツを飾り、粉砂糖を振りかけました。(フルーツやクリームは日持ちしないので、いただく直前に、切り分けたものに飾る方がいいですよ。つまり、食べる分にだけ、デコレーションするの。ケーキ本体は、日持ちします)。
クーベルチュール・ノワールをたっぷり使うと、カカオのパンチがきいて、苦み走った大人の味になります。辛党好みのチョコレート菓子にしてみました。(もちろん、甘くてマイルドなミルクチョコレートを使ってもいいのですよ)。
ボウル3個も使って、あとの洗い物が面倒なお菓子ですが、作り方そのものは難しくはありません。単なる別立て法の焼き菓子です。チョコがたくさん入っているだけです。
焼くと地割れしたように膨れ上がり、冷めると地盤沈下します。なにかに飾り物でものっけなきゃ、ただの武骨な焼き菓子です。
先日の教室で、カヌレだのスモーケアだのガトー・オ・ショコラだのって、中ねっちょり焼き菓子の雑談を交わしているうちに、久々に作りたくなってしまったのよ。
見るもの聞くもの話すもの、なんでもすぐに食欲を喚起させ、食い意地やーらしく作りたくなってしまう。作れば、それだけで満足してしまい…。(結局は食べるところにはエネルギーが行き届かないわね。私、作る人、誰か食べる人つーやつよ)。
ということで、今週はバレンタイン企画の追い込み週刊。