また、やってしもた。
発酵過多じゃ。
今回は、ホイロ爆睡じゃないですわよ。飲み過ぎ忘れでもない。
「栗の皮むき」没頭作業によるライ麦パン生地ののホイロ忘れです。
栗の皮むき、好きなんです。何も考えなくてすむ単純作業が、ストレス解消になるのよ。鬼皮むいて、渋皮のスジスジをペリペリはがし取るのが、ううっ、たまりませんわ〜。
徳島から、すごく美味しい栗が、段ボール箱一つ送られてきたのよ。
地元・国分寺の栗よりも、皮が薄くて甘くてホクホク。山栗かと思ったのですが、「山栗は、もっと小さくて、もっと味が濃いんよ」栽培栗なのだそうです。
ゆで栗だけでは食べきれないので、渋皮煮だの、甘煮だの、八方だし煮だのに加工しておかなければ…。
秋の夜長。
パン生地を発酵させながら、ゆるゆると呑気に栗の皮むき。ああ、何か平和だなあ。
この平安感が、運の尽きよ。途中まではパン生地のことが頭にあったけど。以降は彼岸の人。皮むき禅修行。なーんにも考えなくなちゃった。至福の時。
世俗の世界に戻ったのは、鬼皮のかけらが人差し指の爪に食い込んだとき。
いてっ!小林多喜二の拷問の痛みでございます。で、我に返って「パンパンパンパン」生地を発酵中だったんだーっ!
時遅し。すでに2時間ほど余分に時間が過ぎていました。ライ麦パンは、発酵が早い上に、タイミングを外せないので、完全アウト。焼き上げる前から、すでに情けない表情になっているパン生地でした。
中種に転用しようかとも思ったのですが、焼き上げてしまいました。「まねしてはいけませんサンプル」になるもんね。
あーあーあー。また、作り直しじゃ。