薄焼きピザご報告

 初回の試作にて、一応、合格点は出たのです。外側はサクサク。生地も薄っぺらのペラペラ。

 今回は、生地だけ先に軽く空焼きしたものの上に具(トマトオリーブ漬け、ドライトマト、アンチョビ、辛子明太子、モッツアレラ、パセリ)をのせて、オーブンで焼き上げました(250度で5分)。初回試作でしくじったらヤバイので、具はすべて冷蔵庫の残り物です。

 で、この生地の空焼きなんですが。

 オーブンで、(250度3分)焼いたものと、フライパンに貼り付けて焼いたもの2種類を試作してみたのです。

 まあ、当然と言えば当然なのですが、フライパンで直焼きしたものの方が、より薄く(つまり面積も広く)焼き上がるんですわ。(写真左)。

 オーブン焼きしたものの方(写真右)は、これも当然と言えば当然なのですが、パンっぽく焼き上がります。風味も、フライパンのものよりも、ずっとパンくさいです。

 これに関しては、好みが分かれることでしょう。

 私は、フライパンでの直焼きのほうが好きだったのですが、試食担当部長は、オーブン焼きの生地の方が好きでした。同じ生地でも、焼成法が違うだけで、味も風味も食感も変わるんですね。

 今回の具は、トマト系だったのですが、この後はビアンコ系も試作してみます。

 一応、どちらも美味しかったので、生地の配合だけ書いておきますね。

中種50g、薄力粉200g、フランス粉(またはセモリナ粉)100g、塩小さじ2分の1、水150cc、オリーブオイル大さじ2

 オイルは、生地をある程度つなげてから加えます。生地は、空気を入れないように、ちまちまと捏ねます。ソバ打ちみたいな捏ね方です。

 一次発酵は30度で6時間。ガスを抜いた後、分割(5〜6等分くらい)して丸め、ポリ袋に詰めて、冷蔵庫で一晩〜寝かせます。

 ベンチタイムを取りながら、薄く伸すのですが、今回は薄力粉を使ったせいで、メチャクチャ伸ばしやすくなっています。手のひらでつぶすだけでも、ぺらぺらに薄くなるんです。(調子に乗ると、破れます)。

 ずたぼろに引き裂かない程度まで薄く伸したら、オーブンなり、フライパンなりで、軽く下焼きしておきます。(非加熱生地の上に直接具をのせて焼き上げても良いのですが)。

 生地さえ、うまくいったら、あとは具をいろいろアレンジしたものを考えだせばいいだけですね〜。具のバリエーションも、お楽しみのうちです。

*スライス新ジャガと、ゴーダーチーズ
*とうもろこしと、ゴーダーチーズ
*新キャベツと、ツナ・マヨネ
*トマト、辛子明太子と、モッツアレラチーズ
*スライスなすびと、豆味噌
*アンチョビ、トマト、バジリコと、生モッツアレラ
*オリーブ、ニンニク、トウガラシ
*青紫蘇、ちりめんじゃこと、マヨネーズ
*きんぴらごぼうと、モッツアレラチーズ

 ああ、考えているだけで楽しくなっちゃうな。キムチ納豆にモッツアレラなんて、どうかな?
 自分好みのチーズを何種類か買ってきました。大好きなのが、フルムンダンベールと、マンステール。イタリアのチーズでは、ゴルゴンゾーラ。ノルウェーのチーズ、ノルベジア。オランダ産・1年熟成の黒皮のゴーダ、半年もののゴーダ、お値段安めのオーストラリアのゴーダ。(ゴーダは、熟成期間で味が大きく違います)。北海道産のモッツアレラ。

 あとは、パルメジャーノと、グリュエールを買ってくれば、我がお好みチーズのオンパレードと相成ります。

 好みのチーズだけを何種類かのっけて焼いても美味しいですよ。実は、わたくし、ピザの一番のお楽しみが、独断と偏見による自分好みのチーズ選びなんです。

 塩辛い具には、味気ないモッツアレラを合わせて塩味を緩和します。野菜など、塩味のないものには、塩味や旨味や香りの強いチーズを合わせる方が美味しいと思います。(焼くと、ますます匂うけど)。