シンディーちゃんのフォトブログで紹介されていた「ライ麦あんぱん」。早いうちに、試作してみなくては…と思って、本日、決行!初体験です。
ライ麦パン生地は、ライ麦30%。他はフランス粉でした。生地作りは、お手のもの。別段、異変はございませんでした。
成形時、餡を詰める段階で、どうせ踏み外すなら、もっと徹底的に踏み外したくなりました。
詰めたものは、小豆の粒餡とカスタードクリームです。
「ライ麦クリームあんぱん」にしてみようという魂胆でした。
成形も二次発酵も、難なく進行。ちょろいもんだわ。
が、しかし。
焼成時、オーブンの中で、その惨事は勃発したのでした。
焼成初期の窯伸びを終えた生地から、突如、中のフィリングが噴出し始めたのです!それは、活火山の噴火にも等しく、止めようがありませんでした。
溶岩のように、ドロドロと噴出しては流れ出す餡とカスタードクリーム。自然の驚異をまざまざと見せつけられる瞬間です。このようなおぞましい光景の前では、人間は全くの非力です。
破壊的な威力で、アバンギャルドな形態に焼き上がった10個のライ麦クリームあんぱんを呆然と見詰めました。
ライ麦生地に副材料をもっと加えて、柔軟性のある生地にしてみようと思いました。早い話が、フィリングとパン生地の膨張率のバランスがとれていないのです。
ドロドロとうごめくマグマをコンクリートで固めるような行為だったのです。もはや、このあとは、人類の叡知を結集させて、「ライ麦アンパン」の告知に対処するしかございません。
現場からでした。