焼き上がったばかり、雪化粧をする前の素ッピン顔のシュトレーンです

 締切の原稿を書きながら、今シーズン初、第一号のシュトレーンを焼いておりました。

 朝から編集者がひっ迫した声で、電話をかけてきます。

 「ふぁーい、ぐわんばりやんすー」。余裕の返答。心中、アセッアセ。

 オーブンの中を呑気にのぞきこみながら、パソコンと台所を行ったり来たり。

 この第一号シュトレーンは、初試みの初試作品なんですよ。

 なんと、「豆味噌パウンドケーキ大好評」に気を良くしたわたくし。

 シュトレーンも「豆味噌&柚子ピール」で作ってしまったのです。

 粉砂糖でお化粧する前の素ッピン顔、焼きたての「柚子味噌シュトレーン」。生地は豆味噌のせいで、キャラメル系の色グロちゃん。香り高い柚子ピールがたっぷり入っています。

 これは、例年のものと、レシピを変えています。バター、卵、砂糖を多くして、ことさらにお菓子に近い配合にしてみました。もう、ほとんど、バターケーキそのものです。

 20cm5本分

無塩バター459g、砂糖200g、たまご5個、アーモンドプードル100g、粉乳大さじ4、ピールやナッツなど500g、フランス粉600g、中種300g、豆味噌60g

 かぐわしい香りで、やけにふっくらと焼き上がりました。冷めたら、雪化粧をほどこします。

 試食は、生地がしっとり落ち着いてから、後日です。

 絶対に美味しいはず。

 酵母菓子の王道、シュトレーン。

 焼き菓子に酵母パン種を入れることで、風味が増すだけではなく、生地のphが下がって、とても日持ちの良いお菓子になります。

 シュトレーンやパウンドケーキなど、長く寝かせるほうが美味しくなるケーキは、より長く日持ちしてほしいものですよね。

 熟成した中種を使用することで、非常に日持ちがよくなります。(4日目以降の種を使うといいでしょう)。

 酵母の焼き菓子は、イーストやBPなどの膨張剤を使ったものより、格段に風味の熟成度が深めることができます。

 あ、やべ。原稿書きに戻んなきゃ。