麦味噌

 麦味噌解禁日

 秋仕込みの麦味噌(半年目)。春から食べ始めることができます。

 今年こそは自家製味噌を仕込みたいと思っている方へ。春味噌仕込みはゴールデンウィークまでですよ。それが過ぎると、気温が高くなりすぎてちょっと不都合です。春に仕込んだものは秋から、秋に仕込んだものは春から食べ始めることができます。残り後2週間のうちの1日を利用して、秋味噌を楽しみに待ちませんか?

 初めて味噌を仕込む場合は頑張り過ぎないで。最初は理科実験みたいな気持ちでtryしてみましょう。仕込み量も大量にせず、控えめに。ダメモト精神も大事なのですから。ちょっと少なめですが、大豆200g、麹(市販の米麹でいい)200g、塩100gで仕込むと無理がないでしょう?

 大豆は1日たっぷりの水に浸し、十分に戻しておきます。それを柔らかくなるまでゆでるか、蒸すかするのですけど、私は蒸すのが断然お勧め。ぶっ続けで蒸すのではなく、休み休みでいいのです。出かけるときは火を止めて、帰ってきたらまた加熱して。こんな感じでちんたらと気長に柔らかくします。煮る場合は差し水を何度かして焦がさないように。
 さて、かたや(豆を加熱している間、時間があるでしょ)麹と塩を混ぜておきます。これを塩きり麹といいます。生麹ならこれでいいのですが、市販の乾燥麹を使う場合は…。乾燥しているので当然麹の水分が足りない。豆から出たゆで水を人肌まで覚まして1カップほど加えておいてください。
 豆が柔らかくなったら豆をざるでこしとり、容器かボウルに入れてお玉やすりこ木などで豆をつぶします。これに塩きり麹をむらなくよく混ぜ合わせて仕込み完了。

 最初は目に見えやすくするため、大きめのガラス瓶で保存することをお勧めします。成功して大量に仕込むようになったら、大きな樽や甕などを使えばいいのです。ガラス瓶ですと、夏場に上面にカビや腐敗などがきてもすぐに気づき、ダメな部分だけを取り除くことができるからです。見えないものに入れ気づかないでいると、カビや腐敗が深くまで浸透してダメにしてしまいます。
 さて、ガラス瓶に味噌(の赤ちゃん)をぴっちりと詰め込んだら、適当なおとしぶたをかぶせて、上に重しをのせておきます。おとしぶた(中ぶた)はピクニック用品の紙皿やプラスチック皿をビンのサイズに切って使ってもいいでしょう。重しはビンの中に入りそうな石を拾ってきてきれいに洗いポリ袋で包み込んで中ぶたの上にそせておけばいい。
 月一度くらい、全体をへらなどでかき混ぜて半年待ちます。半年目(今仕込めば、10月の終わりくらい)に、あなたは世界で一番美味しい味噌汁にありつけるはず。味を占めたら最後、味噌は絶対自家製味噌!派になること請け合いです。ゴールデンウィークの初日、味噌仕込みなどいかがですか?

   竜洞あねごの掲示板
 生徒の皆さん。教室仕込みの麦味噌、そろそろ食べ初めてみてください。今回は自家製麦麹で仕込んだ麦味噌。色白で甘口で、まろやかです。(春味噌は米麹で仕込みました。)教室仕込み+追加で私も大量に仕込んだ麦味噌なので、山ほど完成しました。夢堀りワッショイさん、自宅の味噌が乏しければ、現物支給で取りに来てください。