第一回目の試作デザイン

 お誕生ケーキの試作デザイン第一号。

 台はココア入りのアーモンド生地(クレームダマンド)にしてみました。これ、作り置きしておくほうが、しっとりして美味しくなるキャトルカールの配合。

 中には白ワイン煮の洋ナシ。名前忘れたわ、山形の「ナニヤラカニヤラドートヤラ」。ラ・フランスがでっかくなったようなナシ。

 秋の産物のっけ、ちょいと欲張りすぎ。神輿みたいにゴチャゴチャだ〜。

 やり直してみます。

 あ、ああーっ!肝心要の「栗の渋皮煮」をのせ忘れたー!!!

 ア、アホーッ!!!!(何のために作ったんだ?)

 切腹すべきじゃーーーー!!!!

(わしの頭って、こんな程度です)

 

渋皮煮ビン詰め

 栗の渋皮煮のビン詰めと脱気をやっと済ませましたわ〜。

 教室の人たちから、もらい集めた空きビンを「小さすぎる」なんぞと文句言いつつも、他に空きビンはなく…。

 詰めにくいなあ…と、やはり文句いいながら(いただきものだろがっ!)詰め込み作業完了いたしやんしたぜ。お一人様1ビン、来週ね。開封まで常温保存できますから。クリスマスのお菓子作りにでも使ってくださいなー。

 今回のものは、ちょいとブロークンが多かったです。前回よりも(生徒の分も作ろうとして欲張ったので)かなり、仕込み量が多かったせいかもしれません。

 量が多いせいで、どうしても煮方が荒っぽくなっちゃったのかな。渋皮のお掃除だけは、めまいがするほど丁寧に行ったのですが…。中には木端微塵に炸裂しているものまでありました。

 差し上げられないほど崩れたものを取り分けたら、小さなボウルに山盛り一杯もあったわよ。しょぼーん。

 今月は、試食担当部長のお誕生日なので、栗を飾ったケーキを考えています。デザインは、もうほとんど決めてあるの。秋の産物づくしのトッピング。

 昨日の教室のデザートでお出ししたコーディネートで。栗の渋皮煮、黒いちじく、サワークリーム、白樺チョコ…。昨日は手抜きでトッピングだけをお皿の上に・・でございましたわね。すんまへんどす。

 ケーキの台は無しでした。バースデイケーキの台はココア色が似合いそう。木の実を入れて、少し重めで濃厚な味わいのチョコレート生地がいいかな。本番前に一度試作するので、教室の人たちのお口にも入るかも。タルトにしても可愛いだろうなあ…。

 秋のお菓子づくり。考えているだけでも楽しいです。元・焼き菓子屋のあたくしは、食べるよりも、作る方が好き。でも、作るよりも、本読みながら酒飲んでいる方がもっと好きだけど。(ふとどきものめ)。

 さて、本日より、7日の撮影オシゴトの準備開始です。あたくしにピッタリな「酒肴特集」ですわん。ぐわんばりましょう!って、何が。

お教室でございます

  湿度の高い日が続いています。

 お教室でございます。ライ麦パンをやります。

 ライ麦パン生地は、フツーの小麦パン生地とは違う独特の性質があります。ひとえに、ライ麦にグルテンがないせいなのですが、ときどき「これって、パンか?」と感じるときもあります。

 本生地づくりよりも、種勝負のパンなので、教室でやりにくいというのが本音。

 50%以上のライ麦粉配合になると、捏ねて即、成形。一次も二次もなく、そのまま発酵させて、焼成。

 ね、教室でやりようがないほど、シンプルな工程でしょ…。

 このやりようのないものをやります。

塩ゆで落花生の炊き込みご飯

 もち米で、中華風の蒸しおこわにしたかったのですが、まだ、もち米の新米をゲットできず。

 うるち米の炊き込みご飯にしました。

 国分寺産の落花生、ずいぶん太って美味しくなってきましたよ〜。

 塩ゆでしたものを吹き寄せ風に、秋野菜とともに炊き込みました。

米200ml、塩ゆで落花生50g、ニンジン、キノコ、レンコン、ごぼう、栗、鶏肉(分量外で酒と塩で下味付け)などを各20gていど、油揚げ、こんにゃく少々

 野菜や揚げ等をマッチ棒に切って油炒め。出し汁185cc、白醤油、みりん、酒を各大さじ1、濃い口しょうゆ小さじ1が味付け。(二人分)

 塩ゆで落花生は、そのままいただいてもおいしいのですが、料理に使っても、こりゃまた美味しいもんですよね〜。

 でも、落花生の風味は和風よりも、やはり、中華風の味付けに合いますね。

 ということで、本日は雨の中、もち米の買い出しに…。20年度産のものでしたわ。もち米の新米は、あともう少し待たなければいけないみたい。

 先日、発酵過多にしてしまった教室アイテムのライ麦パン、只今、発酵中。

 パソコンに向かっていると、また絶対に、発酵オーバー二の舞になる…・。

 慎重を期して、ここらで書きやめておきます。

水出しの昆布鰹ダシ

 先ほどの赤っ恥さらし「発酵過多・今週のパン」を早々に更新いたします。

(証拠隠滅にはならんが…・)。

 手間いらずの「水出し」の昆布鰹ダシです。

 若い人に「ちゃんと、出汁くらい引きなさいよー」と、オバサン臭いご忠言をいたしますならば…。

 必ずや「時間がない」「忙しい」「めんどくさい」「火口が1個しかないんだから、出汁など引いてる猶予がないのよっ!」と、叱られてしまうのが常です。

 しからば!オバチャマが、よいことを教えてあげようじゃないのっ。

 なんつーことはない、簡単な話よ。

 蜂蜜などの空きビンに、昆布、鰹節、水を入れて、冷蔵庫に一晩〜1日ほど置いておくだけで、ほーら、こんなに濃くて旨味のあるだし汁が、できちゃうんだから〜。(写真・左)。前の日の夜にでも、やっておけばいいのよっ。

 一番だしは煮だす必要はないわ。ざるで濾して、そのまま液汁をダシとして使っていいのです。

 ダシをザルで濾すのが面倒という場合は、出し用紙パックなどに昆布と鰹節を詰め込めばいいわ。

 水出しで引いた後の出汁がらで、二番だしも引けますよ。ダシがらに水を足して一煮立ちさせて漉せばいいの。(写真・右奥)

 一晩放ったらかしの手間なし「水出しダシ汁」で、忙しい朝だって美味しい味噌汁が作れちゃうんだから〜〜。手抜きだけれど、味は本物よ!

 アゴなどの煮干しダシも、煮るよりは、水出しのほうが、ずっと上品で澄んだ煮干しダシが引けるんだよー。

 たしかに、昆布鰹ダシは、ゼロから丁寧に引くと、手間暇がかかりますよね。昆布をゆっくり低温で抽出するのに15分前後、昆布を取り出して鰹節を入れて、濾してしたませて…(ぎゅっと搾っちゃダメよ)。最低でも20分はかかりますものね。仕事前の忙しい朝になんか、やっちゃいられない話よね。

 でも、この「水出し」なら、その20分をナシにできるわよ。すぐに使えるわ。煮だしたものよりも、雑味や臭みが薄く、逆にこの方が良いくらいだよ。

 日本料理の本などを見ると、目一杯贅沢な材料をしこたま使い、コテコテに丁寧に引くのが本道らしいけど…。料亭のプロのマネなんかする必要はないの。

 オバチャマのマネをなさいませ。あたくしだって、仕事前の朝は忙しいんだし。夜は夜で、酒飲むのが忙しいし。

 あたくしだって、ヒマなんかありませんよ〜。

 これ、次に出したい本の原稿ネタの一部なんでござーますの。オバチャマはヒマなお遊びで、ブログ更新してるわけじゃ〜ござんせんからね。

 ささ。時間がないだの、火口が足りないだの言わずに、美味しいダシ引きで、美味しい料理を作って、ちゃんと飯食いなさいよ〜〜!新米が美味しい季節なんだから〜。

 

発酵過多・今週のパン

 また、やってしもた。

 発酵過多じゃ。

 今回は、ホイロ爆睡じゃないですわよ。飲み過ぎ忘れでもない。

 「栗の皮むき」没頭作業によるライ麦パン生地ののホイロ忘れです。

 栗の皮むき、好きなんです。何も考えなくてすむ単純作業が、ストレス解消になるのよ。鬼皮むいて、渋皮のスジスジをペリペリはがし取るのが、ううっ、たまりませんわ〜。

 徳島から、すごく美味しい栗が、段ボール箱一つ送られてきたのよ。

 地元・国分寺の栗よりも、皮が薄くて甘くてホクホク。山栗かと思ったのですが、「山栗は、もっと小さくて、もっと味が濃いんよ」栽培栗なのだそうです。

 ゆで栗だけでは食べきれないので、渋皮煮だの、甘煮だの、八方だし煮だのに加工しておかなければ…。

 秋の夜長。

 パン生地を発酵させながら、ゆるゆると呑気に栗の皮むき。ああ、何か平和だなあ。

 この平安感が、運の尽きよ。途中まではパン生地のことが頭にあったけど。以降は彼岸の人。皮むき禅修行。なーんにも考えなくなちゃった。至福の時。

 世俗の世界に戻ったのは、鬼皮のかけらが人差し指の爪に食い込んだとき。

 いてっ!小林多喜二の拷問の痛みでございます。で、我に返って「パンパンパンパン」生地を発酵中だったんだーっ!

 時遅し。すでに2時間ほど余分に時間が過ぎていました。ライ麦パンは、発酵が早い上に、タイミングを外せないので、完全アウト。焼き上げる前から、すでに情けない表情になっているパン生地でした。

 中種に転用しようかとも思ったのですが、焼き上げてしまいました。「まねしてはいけませんサンプル」になるもんね。

 あーあーあー。また、作り直しじゃ。