明日はお教室でございます

 朝6時すぎ、きれいな夜明けでしたわあああ〜。白く輝く下弦のお月さまが、庭の木の枝にひっかかっていて。

 明日はお教室です。さすがに「黒豆栗きんとんロール」というわけにはいきませんが、でも、生地に角切りさつま芋と黒ゴマを入れたパンにしましょう。
 イモやカボチャなどを生地に配合する場合、最初から生地に混ぜ込んで小麦粉と合体させてしまう方法と、後入れして形を残す方法があります。
 この先入れか後入れかで、生地の質も、発酵過程も、全く別々のものになってしまいます。生地と合体させると、生地が緩み、発酵が早くなる、生地がフワフワに柔らかくなる、などの傾向が現れます。後入れして形を残すと、発酵状態はふだんと同じです。

 後入れして形を残す場合は、前日のうちに野菜を蒸して、冷蔵庫で冷やしておきます。そのほうが、形崩れしないからです。先入れで混ぜ込みたい場合は、仕込み当日に加熱して粉砕し、冷まします。

 教室では、今回は、後入れの野菜パンにします。さつま芋と黒ゴマを最後に入れたくなければ入れなくてもOKにして、持ち帰り生地がそのままパン種にも転用できるようにします。(多忙な年末年始のおせち期間、パン種をかまえずに、種のご機嫌を損ねている人が多いのが、年初めの傾向です)。
 ですから、生地もリーンな塩味だけにしておきましょうね。卵とかを入れちゃうと、ちょっと種にしにくいものがありますから。

 用意しておく差し替え生地の方は、黒ゴマさつま芋入りの生地です。試食パンは、もちろん「黒豆栗きんとん」ロールです。

黒豆くりきんとんロール

 お待たせしました!(誰が待つかっ!)黒豆くりきんとんロールの焼き上がりです。

 おせちアフタークッキング第二弾、本日二度目のワル乗りブログでございます。

 本日のごまめに続く登場選手、次ははおなじみ、黒豆と栗きんとんです!拍手でお迎えください。

 パン生地作りには、ゴマ和えで使い残していた炒り黒ゴマ、そして、使い残していたふかしさつま芋を加えるという、徹底した残り物整理の念の入れようです。

 さて、食べ残し代表選手の栗きんとんの下ごしらえです。まず、栗きんとんをボウルに入れ、バニラ1,2滴と粉乳大匙1を混ぜ加え、1個20gで12個に丸めます。(これで、十分に洋風の味付けに変換できます)。
 丹波黒豆36粒をキッチンペーパーに置き、甘い汁けを抑えたあと、丸めた栗きんとんの上に3粒ずつ押し込みます。これで、黒豆栗きんとんのフィリングができました。

 12等分に分割して丸めた生地をつぶし、黒豆栗きんとんを包み、二次発酵させて焼成します。業務用無塩バターが入手できなかったせいで、ペストリー生地はあきらめました。餡パン生地と同じ配合のパン生地です。生地に、角切りさつま芋を入れたせいで、クープ入れが厄介になったので、カイザーセンメルの型を押しつけてクープ代わりにしました。

 箱根駅伝のテレビを気にしながら、チラチラとのぞき見しながらの、いい加減な作り方の割には、ちゃんと形になりました。さすが〜!
 マークン、昨日まで1位だった母校が、本日は2位になり、ちょっとしんみり。観戦用の弁当まで作って、テレビの前に運んだのに。(台所とテレビの部屋は歩いて7歩半の距離です。隣の部屋で、弁当持ちの駅伝を観戦する涙ぐましいまでの愛校心)。
 しかし、駒大優勝。でも、早稲田も頑張ったよー。山大も、中大も頑張った。10校みんなエラかった!立派でした。(しかし、なぜ、ムサ美とか多摩美とかは出てこないんだろ…。出るわけないか。みんな今頃、酒飲んでいるよな。てへへへへ)。

 冗談を本気で作ってしまったので、土曜日に試食できますよ。新年早々、毎度おなじみのワル乗りパン作りでございました。一年の計は残りものにあり。

 そして、残りものには福がある。

 

おせちアフターの楽しみ

 本日で、おせちは殆んど食べ終えて、残りは、やはり黒豆・栗きんとん・ごまめの歯ぎしり。

 おせち、その後のお楽しみは、これこれ↑これですよ〜。揚げあられ!

 乾燥した寒風の中で干すと、薄く切ったお餅は数日でカラカラに乾きます。

 田作りは、予めこれ↑を念頭に置いてあるので、カリカリのクリスピーなものに仕上げてジップロックのポリ袋に入れ、湿気ないように保存しておきます。(作り方;ごまめを160度のオーブンで12分ほど空焼きして、砂糖醤油を飴に煮詰めたものを絡めて網に広げておきます)。

 昆布は1cmくらいにハサミで切ります。

 高温に熱した揚げ油で、干し餅と昆布を揚げて、塩を振り、カリカリ田作りと混ぜ合わせて出来上がり!

 おせちアフターの揚げあられは、教室の人たちも大好物です。やめられない、とまらない、ごーまめのおせんべい。(どこかで聞いたことのあるCMソング)。

 先日までは重箱に詰められていた田作りが、突然、駄菓子のスナックに変身!しょせん、ごまめの歯ぎしりよ。ああ〜、わたしゃあ、おせちの話題だけで1冊本が書けそうな気がするね。

 はい、この後は…。先日、冗談で書いた「黒豆栗きんとん」のパンを冗談抜きに作ってみます。まだ、正月の三が日ですがねえ。

正月らしい写真を一発

 元旦の午後からやっていた手直し原稿書きを本日2日の午後に仕上げた。

             やったー。

 これで何度目の手直しか。昨年から「まだ、硬い、論文的すぎる」と言われ続けて数回目。パン種の話の第一章だけが、長い間の手直し原稿パーツでした。

 あの〜、実は私、本当は硬い人間で、本当は頭の中は論文口調なんですけどね。無理して頑張らなくちゃ柔らかくなれない人間なのよ、本当は。

 手直しなんていう生半可な作業じゃ、こと済まなくなって、全面没にして全面書きなおしてみたね。こうなりゃブログと、もう、ほとんど変わらなくなった。どーだ、柔らかいだろー。ついでに、同時に蒸していた大豆も柔らかく蒸し上がって、一挙両得。

 味噌玉仕込み、大豆15キロ目だぜ!原稿書きのおかげで、豆味噌と醤油の仕込みも、じゃかすか進みます。ああ、味噌屋になれそうだ…。

 おめでたい気分になったので、おめでたい写真を載せます。国分寺・正月バージョンです。私の好きな場所です。
 普段は静かなお寺なのですが、お正月だけ写真のような派手なコスチュームで、おめかしします。どう、似合うかしら?あら、ちょっと恥ずかしいわあ…。

 見ている私も、ちょっと恥ずかしくなり、照れてしまいます。でも、お線香の香りがプーンと漂って、良い匂いです。

 おせち作り以降、ろくろく真面目に料理写真を撮っていないので、「私の好きな道草を食う場所」特集の画像を載せています。道草食っても、お腹はいっぱいになりませんけどねえ。

始動

 昨日、道端で、こんな可愛い木の実を見つけました。

 紅色のがくの中に、赤黒い実(種)が入っているの。林の中の背の高い木で、似たような実をつける落葉樹はあるけれど、それとは違う種類かもね。まるで、花が咲いたかに見える木の実でした。

 元旦あけたら、早々に始動開始の本日です。昨日汲んだ湧水で豆味噌麹を本仕込みしました。これで大豆12k目。今、次のを3kを蒸しています。
 今回の味噌玉は、コウジカビさんたちも年末年始の休業日だったらしく、実に珍しい事ですが、白いままの若いカビ状態が長引きました。
 なかなかウグイス色の花粉ができませんでしたのよ。少し緑になっただけです。若水汲んでしまったので、白いカビのまま、塩水漬けにしました。

 原稿の書き初めは元旦の午後から。カメラシャッターの押しすぎで、酸欠になったボケ頭をビールで治癒し(…?)いつもどおりのクリアな頭脳に戻して(?)、マジメに原稿を書いたもんね。

 そろそろ、パン教室の方の準備にも着手しなきゃねえ。年初めのアイテム、何にしようかなあ。体験出席の方がみえるので、シンプルなもの、ベーシックなものを考えています。(食べ残しているからと言って、「黒豆栗きんとん入りペストリー」なんざあ、やれないよねえ…。初めて来たとたん、残り物活用パンじゃなあ…)。

銀河信念

 午前中のうちに湧水を汲みに国分寺跡まで行きました。初水汲みです。

 あまりにも美しい空でした。新年、明けましておめでとうございまーす!すがすがしい青空です。今年もよろしく〜。

 この一年が、全ての人にとって、佳き年となりますように。平和でありますように。元旦の空のように、美しい地球でありますように。

 途中でお神楽の楽隊とすれ違い、万葉植物の中を歩きまわって、八坂神社まで行き、腹に響く大太鼓の音を聞いてから、写真のだだっ広い原っぱへ下り、野良猫を眺めて、霜柱をふんずけてから、湧水まで行って、そして、やっと水汲み終了。道草食いすぎて、腹へって帰ってきました。原っぱで、どでかい松ぽっくり1個をゲット。そして、湧水4リットル。

 初写真撮り。小さなデジカメで、あちこち撮りまくり。

 お昼ごはんを食べてから、すぐにパソコンにダウンして…。動いているものが、芸術的な手ぶれ写真になっている。シャッター押す時に息を止めるので、50枚以上も撮ると、酸欠状態になって頭がぼーっとする。
 あやうく神社の石段を踏み外しそうになった。初ボケの初ズッコケ。新年、元旦早々に、神社の鳥居の下でケガなんかしちゃあ、おめでたすぎてシャレにもならないね。

 午後になったら雲が出てきました。2008年は、こんな感じで酸欠のスタート。