ゲジゲジ退治完了

 縄文文化人の住居跡。…ではございません。私のキッチンです。でも…。眺めるほどに縄文時代を懐かしく思い出します。昔は良かった。
 戻り帰ることのできぬ過去を懐かしみながら、縄文時代の思い出を再現した「縄文ガーデンキッチン」。ちなみに隣は大家のイングリッシュガーデン「ローズカフェ」。(関係ないけど)。隣の客がテラスから身を乗り出して、我が家の庭をまじまじ見つめる。去れ!現代人らよ。物質文明に蝕まれた文明人たちよ。

 手前が円形七厘、奥の長方形が大型七厘。(右側が薪用のアースオーブン)。七厘は炭火料理用。

 で、本日は晴天なり。勇気を出してふたを開けてみた。絶叫!ダンゴムシ、カタツムリ、クモ、ヤモリ、そしてゲジゲジ!みんな私の顔を見たとたんに慌てて逃げ出してしまった。向こうもこちらのことが怖かったらしい。退治したつもりはないけれど、ともかく料理の天敵はあっという間に全員が消え失せた。めでたし、めでたし。

 これで、炭火焼きの料理ができます。

5月5日の教室 晴れたらいいね!

 本日から本格的に連休開始ですね。真夏日と後日の春の嵐が間に入り込んで、月、火がお仕事だった方は身が持たないご気分でしたでしょう。3日からはごゆっくりお休みください。(今年の春の空模様は何だかやけに気まぐれのような気がします)。私は巷のカレンダーとあまり縁がない仕事の組み立てかたなので、ゴールデンウィークとか言っても、あまりピンときません。心中(ああ、関係者たちは仕事がお休みだから、連休中は仕事の話を連絡してはいけないのか…)程度の認識です。編集の人たちは月、火と集中的に連絡を入れてきていました。→(3日から7日までは連絡不通になってしまうんだなあ…)企画やら出版やらを抱え込んでいる身にとってはゴールデンウィークは「邪魔モノ」です。ただでさえ、とろ〜い進み方。これに長期休みが加わるのは「苦痛以外の何モノでもない」というのが本音です。

 はてさて。次回、5月5日の料理教室。(巷は連休の真っ最中)。世間では「こどもの日」端午の節句ですね。陰暦では今年は5月31日が本来的な端午の節句になっていますけれど。世間様並みに柏餅などを作っておかなければいけないなあ…。柏の葉っぱを調達せねば…。

 まあ、柏餅は棚に上げておきます。(この段階、心中ではご近所で柏の木がある家が脳裏に浮かんでいる。5月には生の柏葉をその家の男の子が木に登って摘み取っている。たぶん、お母さんが柏餅を作ってくれるんだろうなあ。うらやましいなあ。私にも生の柏葉を摘んでほしい。)

 5月5日の教室は腸詰めソーセージと「火遊び」を考えています。もし、雨でなければ、外の大きなほうの七厘で炭火焼き料理をしたいのです。庭にはアースオーブン(あの薪で焼くどでかいかまくら状の窯)以外に、炭焼き用の長方形の七厘と円形の七厘を2基設置してあります。とーぜん、私が肉体重労働をして粘度や石や土を捏ねて作製したものですよ。しばらく使っていないので、ワラジムシだのゲジゲジだのが這い回っているかもしれないけれど。(これは私が前もって退治しておくから)。薪用のアースオーブンは夕方からしか使えないけれど(煙問題のせい)、炭火料理用の七厘なら煙が問題にならないので、天気さえよければ日中でも使えるのです。久々に外で豪快な料理をしないなあ〜。家内用の小さな七厘より大きいので、あれよりは盛大に炭火焼きを作れますから。薪や炭の直火で料理するのって、食べ物作りの原点のような気がするんですけど。

 ただし、天気次第なので、もし雨が降ったらお家の中で良い子でおとなしく腸詰ソーセージを作りましょうね。野外料理はお天気次第。こればかりは約束できません。 
 晴れたらいいね!(パン教室だけとは言わず、火遊び教室にも、みるくちゃんも来ればいいのになあ。炭火焼きの火遊び、楽しいんだけどなあ)

 メダカたちの産卵も始まりました。これからメダカの赤ちゃんたちがウジャウジャ生まれてきます。お庭名物のやぶ蚊も生まれはじめています。

色見本が届いた

 今月に出版される「梅づくし」の色見本が届きました。紙はちょっと黄ばんだアイボリーで、白ではないところが渋くていいね。その紙が写真の発色のトーンを抑え気味にしていて、全体的に落ち着いた黄昏色になっています。何といいますか、アンティークな感じ。ケバケバしくなくて、和のしっとりしたムードが出ている。全てはこちらの希望通り!やったね、斉藤さん。今までとは違うムードですよ。とても気に入りました。(しかし、会社が違えば、同じ編集者でもこんなに違うムードの紙面にできるのですねー)。と、ひとしきり悦に入って眺めている私。
「絶対に和のムードで、写真のトーンは押さえ込んで、全体的に大人っぽく、落ち着いたムードにして」と、要望したとおりになりました。
 カバーデザインはまだ見てはいないのですが、斉藤さんの言うところによると、かなりカッコイイらしいよ。シンプルで渋くて、でも金かかっていて、その上、梅が飛び出している…(!?)のだそうです。
 一瞬、頭に浮かんだのは本を開いたとたん、梅がびろろろ〜んと飛び出す仕組みになっているのかと想ったのですが…。びっくり箱じゃあるまいし、それはないですよ〜。
 で、この梅が飛び出しているという謎の部分は私も具体的には知らず、本が出来上がってからのお楽しみ。

教室生徒最年少記録更新

  昨日のパン教室は最年少記録を更新して、中学1年生になったみるくちゃんが参加!13歳ともなれば周囲への気遣いや立ち振る舞いはほとんど大人なみです。一生懸命で、可愛い娘さんでした。(今までの最年少自慢は詩織ちゃん。当時はまだ16歳でした。彼女も今は獣医大学の学生さん。でも、相変わらず可愛いけどね。)

 私は柄にもなくドクドキソワソワと緊張しながら、みるくちゃんの登場を待っていたのです。教室を開始しても最初は緊張していました。若い感性は鋭いから、常日頃のボロやお粗末さが出たらヤバイと思ったのです。テレビの収録ですら、さほど緊張しないほどふてぶてしい私ですが、中学一年生の前で、かなり上がってしまった。

 パン屋さんだったみかちゃんが居てくれて本当に助かりました。みかちゃんは技術的には完全に私より上です。先生より生徒のほうが上手いという摩訶不思議なパン教室になったのが現状です。みかちゃんに「みるくちゃんにお手本を見せてあげて」。(こんなパン教室ありかよ〜)
 今までもプロのパン屋さんが何人か教室に通ってきていましたけれど、酵母種だの、国産材料だのにこだわるパン屋さんって、技術的にはかなりレベルが低いのです。心中(これでよく物売りの商売やっているなあ)という実感でした。テクニカルなものが低いせいで、ことさらに「安全な材料」にこだわるのでしょう。酵母だの国産小麦だのというものが隠れ蓑になってしまう。あまり、いいことだとは思えないのです。
 そんな中で(みかちゃんもブラウンライスで酵母パン作りではあったのですが)、彼女の手の技術はダントツのピカイチです。みかちゃんと組めるみるくちゃんは今までで一番ラッキーな生徒でしょう。みかちゃんが私から学べるものは「発酵の原理」だけだと思います。

 みかちゃんやみるくちゃんなどの新生徒の登場により、しぼみかけていたパン教室への情熱のようなものが、再燃しつつあります。ああ、私も負けちゃいられないわ〜…頑張らなくっちゃ、とか。