苺ジャムとイモムシ君

 苺の粒っころ形のままのジャムと、イモムシ君ロール。

 苺と言い、イモムシと言い、春っぽい食欲を呼びますでしょう。まあ、イモムシに春の食欲を感じるか否かは、個人の問題として…ですけど。

 腹ぺこイモムシ君は、美味しそうな苺ジャムをぜーんぶ食べてしまいました。

 ああ、合うわ〜、この組み合わせ。子供が喜びそう。

 パン生地に抹茶を入れて緑色にして、もっとリアルにイモムシ君っぽくしてみようかしら?(やめとけ)。逃げ出す生徒がいそうだ。

 粒っころ苺ジャムは、氷砂糖と、しなびかかっている残り物ダイダイの絞り汁で煮てみました。

 苺重量半分の氷砂糖をダイダイ汁に浸しておいて。

 その上に、苺さんたちをのせて、ブクブク煮ました。氷砂糖が煮溶けたあたりに火を止めて出来上がり。

 苺ジャムを煮る良い香りが一日中鼻に残っていて、みょーに食欲がわき出てくる日でした。

 苺ジャムを煮る匂いって、どこか郷愁をそそるね。

 ジャムの匂いが鼻に残っているうちに、桜の花を見に行って。花を見ながら「ああ、苺ジャム…」とか思って。桜の花すらウマそうに見えてきて生唾を飲み込む自分が恐ろしかった。

 ただ今、ねこたま粉のホットビスケット生地を室温で仕上げ発酵中。

 25度前後ほどある気温なら、室温で2,3時間放置しておくだけで十分に膨らむのですが、本日の室温は19度。

 この分では朝から三時のおやつの時間くらいまで放置しておかないと、発酵完了しないですね。

 バターたっぷりの練りこみ生地なので、無理な高温はかけたくないし。この手のものは、放っておくに限る。

 これはバターや中種を粉と一緒にフードプロセッサーで、ガーっと粉砕するだけの「捏ねない」生地。水分を入れてまとめたら、麺棒を何度かかけて生地を軽くつなぐ程度。

 文字通りの3分クッキングの仕込み。あとは、長〜い時間、放っておくだけ。(生地は冷蔵庫の中で、数日間ほど放っておけるよ。残ったら、中種にすればいい)。

 簡単すぎるほど簡単なパンですけれど、粉の味がストレートに出るので、手間暇かかった自家製小麦粉にはぴったりです。(今回はねこたま粉と薄力粉を半々でブレンド)。

 本日は、月に一度の「白髪染め」(めんどくせー)で、午後から美容院。

 ここのところ、週に一度の休みの水曜日が、ずーっと別の用事や仕事で埋まっちゃっているわ。もう、いい加減、自分の時間を確保しなければ凹みそう。我慢の限界ってやるだな。(しかし、予約をキャンセルするのは嫌い)。

 ということで。午前中に大急ぎでルーティンワーク済ませて、午後から美容院行ってまいりまーす。

 ホットビスケットのアップは、その後ほど。

簡単にお昼を済ませてから

 簡単に軽くサンドイッチの昼飯を済ませたら、午後から国分寺跡に、散歩がてらのお花見に行くんだ〜。

 お天気よくなったしね。

 温かくなったし。

 試食担当部長、本日は仕事お休みだし。

 外ご飯できるほどの準備がないので、家でお昼ご飯食べてから腹ごなし散歩さ。

 というか、外にランチを持ち出せば、我々のことだから絶対に酒瓶も持ち込むでしょ。で、一口だけ乾杯…とか言いながら、ワインもビールも全部カラになるでしょ。家で食べてから出かけるほうが安全路線なのよ。防除よ。)

 午前中のうちに、告知用の今週のパンを仕込んで、一次発酵中。

 ねこたま粉で、ホットビスケットの生地を仕込んで、冷蔵庫入れ。

 パンの方は、家に帰ってきてからの焼成になるわね。意地でもシラフで戻らなければ。お出かけの行き道で、缶ビールなんぞを買わないようにしなきゃね。

 ましてや、ワインのコルク抜きなどをポケットに突っ込んで出かけてはいけない。デジカメだけにしておくわ。

 ということで、今週のパンも、ねこたま粉のホットビスケットも、アップは後日となります。

 今週のパンは、卵もミルクもバターもたっぷり。小型の可愛いイモムシ君に成形しようと思っています。マスカロポーネと苺ジャムを付けていただくと、う〜ん♡春の味♡でございましょう。

 では、みなさま。私が花見から「シラフ」で戻ることを祈っていてください。さもなければ、可愛いイモムシ君ロールも、ねこたまホットビスケットもなきものになります。

 しらふ。

 保証は何もございませんけどね。

3時のおやつのイモムシ君

 3時のおやつの時間に、ねこたま地粉ブレンドのパンが焼きあがりました。

 W8。

 灰分が高そうなので、100%で、フツーのパンにするのは、ちょいと難しいかな。

 3分の1ていどの配合で、他の3分の2は、窯伸びする外麦にしておくほうが無難。

 例えば、酵母のスコーンとか、ホットビスケットなど(農文協から上梓した酵母焼き菓子の本に載せたもの)に仕立てる方が向きますね。

 これも後ほど試作してみますわね。

 折り込みパイ生地にして、田舎風の惣菜パイにしてもウマそうだな。気温からして、まだイケるかも…。(とか言うと、急に暑くなったりして。今年の気温、わしゃ、もう知らんぞ〜!)

 このハサミ入れクープ、先日の教室のフランスパンでやって見せたら、みんな大喝さいで、「可愛い〜!かんたーん!」って、大喜びしていましたね。

 このクープはエピ成形と同じものですが、切った部分を右なら全て右へ振り、まるで斜めクープを何本も並べて入れたように見せるクープです。

 クープ入れのナイフを研ぐのが面倒な時に思いついたのよ。ハサミなら研がなくていいもん。ラク〜。(ラクすることなら、すぐに思いつくのよ、わたくし)。

 焼成初期(窯伸び時間)に、天板の蓋をかぶせて6,7分焼成、蓋を外して8,9分ほど焼成。ふんわりソフトに仕上げました。(内麦を使うと、焼き皮が硬くなる傾向があるので)。(柔らかく仕上げることなら、すぐに思いつくのよ、あたくし。なにせ、前歯が差し歯で、奥歯のブリッジがガタついているんですもの)。

 この成形は、今週の教室で、みんなにもやってもらうわ。ともかく、簡単、失敗なしのクープ入れ悪知恵ですもの。リッチな生地でも大いに活用できる方法です。

 スライスせずに、手でちぎって食べられるっていうのも、ラクでいいわ〜。パン切るのって、結構面倒くさいわよ。

 わたし、同じ厚さにきれいにスライスできた試しが一度もないのよ。自慢じゃないですけどね。

 ささ、みなさーん。このクープ入れくらいなら、すぐにでもマネできますでしょ〜。

 とても可愛い形に焼きあがるので、マネしてみなはれ〜。

もう少々お待ちください

 ただ今、ねこたまさんが先日の教室に持ってきてくださった「W8」という地粉のパン生地を二次発酵中。

 群馬の粉なので、農林61の血筋なのかな?グルは高いと言っておられましたが、吸水はかなり低めだった。(吸水高い粉とブレンドして試作しました)。

 3時のオヤツの時間くらいには、アップできると思います。

 画像は、もう少々お待ちください。

 私もお初の粉だったので、うまく出来上がるか否かは不明です。今のところ、ホイロの中でいい子にしているので、たぶん大丈夫だと思います。

 ということで、また後ほど…。

長万部名物のカニ飯

 とは、同じものではないのです。でも、わたくし、マネしているの。だって、あまりにも、懐かしいのですもの。

 うふふふふ♡

 私のものの方が美味しいわよ。

 今思うと、昔の北海道の田舎には、ファーストフードとか、出来合いの食べ物とか、駅弁とかは、極小だったわね…。まあ、なきにしもあらずではありましたが。

 そんな中で、函館本線の中継駅(ここでの停車時間が長い)の長万部(おしゃまんべと読みます)で売っている「名物駅弁」(?)の「「カニ飯」は、憧れだったわね。

 汽車で長万部を通るときには、絶対に「これ」を買わなくては、函館本線の人間ではないと思うほどに。

 函館本線を利用している人は、みんなこれが好きだったわ…。私だって、大好きよ!好きさ、好きさ、好きなんだけど〜…。離れてるのさー…。

 近年(数年前ですが)、函館本線の長万部で、ン十年ぶりで買って食ったのですが。

 ああ、なつかしや!やはり、昔と同じ味だった!

 しゃっこい(冷たくて硬い)酢飯の上に、缶詰の毛蟹、錦糸卵、缶詰のグリーンピース(緑色の着色のあれよ)がパラパラ。具は、干しシイタケの甘辛煮の薄切り少々。

 ね、ちょっと、あーたね、今時、「生うに弁当」だの「イクラ弁当」だの「道産子霜降りビーフ弁当」だの「函館海鮮弁当」だのつー、高級品弁当が東京のデパートでも買える時代にだよ。

 しゃっこい酢飯の上に、缶詰製品!!!

 んで、うまいんだなー、これが!

 いうなれば、ハイカラな、マックとか、ケンタのフタチンみたいな感じさね。

 まあ、都会人には分かってもらえなかもねしんないけどさ。

 人間が心底感じるウマさって、いいもんじゃなくて、ましてや高級なもんでもなくて、無添加とか、自然食品とかでもなくてさ。

 ウマかったな〜みたいな記憶の中に、美味しさ探しちゃったりとかしてさ。

 今日、たらば蟹が安かったので、晩飯に函館本線の味を中央線・国分寺で再現してみたっていうわけさ。

 長万部のカニ飯は、私にとって憧れの「ファーストフード」の味でした。
 

(無題)

 意味もなく小手毬寿司の画像。

 これを作るのに、やっきになっていたら、昨日は危うくメインの新キャベツ蒸し餃子を出し忘れそうになりました。

 試食の最中(しかも後半!)に思い出し、急いで蒸しあげました。

 大好評でした!みんな、アチチチをハフハフ。ポン酢とよく合う一品でした。

 「餃子のイメージとは違うので、名前を変えるべき」とのご意見。

 「中華風蒸しロールキャベツ・ポン酢添え」とでもしておきましょうか。熱々をいただく酢のもの料理です。

 酢のもの料理は小鉢の底に残ったお汁まで飲みほしていただけたら大成功です。みんんな、お汁まで飲み干しながら食べてくださいましたよ〜。

 文字通り、1滴も残さずに。ポン酢冥利に尽きますなあ。新キャベツのみずみずしさと、爽やかなポン酢の組み合わせは、ホントによく合うもんね。

 フォアグラのパテ・ド・カンパーニュには、パープルエシャロットのみじん切りピクルスを添えました。

 エシャロットの紫が酢によって薄紅色に変わり、桜の花の色でした。重厚な味のパテに、爽やかな酸味と彩りとなりました。

 「桜満開祝いの宴」。もとい、フランスパンの試食時間、まいどのことながらかまびすしく、爆笑にて無事終了。

 来週は、リッチなパンです。

道明寺

 あの…・。

 道明寺の桜餅を作ったんですけどね…。

 ええ、いつものケーキづくりみたいに気軽に、前日の「本日」に…・。

 でも、これ、もち米を使ったのよ。

 もち米のお菓子って、一晩冷蔵庫に入れたら、飯の部分が硬くならないのかしら?

 やだー、どーすんべえ。私、またドジったの?

 餡ともち米じゃ、一晩常温ってわけにはいかないわよねえ?今日はストーブがいらないほど生温かいし。

 もち米は柔らかめに炊いて和三盆を混ぜて半殺しにしたわ。だから、普通のもち米ほどには硬くならないはず。

 でも、硬くなったら、どーしよう…。蒸すか、焼くかするしかないのかな。

 一か八かで、勝負してみるか…。なるようにしかならん。

 今週もギャンブル気分の教室前です。

花ちらしの嵐でした

 桜満開宣言の直後に、花ちらしの春の嵐でございましたね。

 しかし、花はたおやかにして、したたか。散るつもりはないようで、本日も満開の花を咲き誇らせています。

 花曇りの煙った空にも、桜の花は映えますね。もちろん、キラキラお天気の青空にも映えますが。

 土曜日はお教室でございます。春のバゲットをやります。

 今週は「桜満開祝い」よ。先週は「開花祝い」だったけど。次週は「桜吹雪祝い」になるのかな。ゆくゆくオメデタイ教室です。

 まあ、今週が「本祭り」ということで…。

 お料理は、新キャベツ皮の蒸し餃子、ミモザサラダ、スモークサーモンの小手毬寿司、たけのこ天ぷら、菜の花の白和えなど。かなり、桜にタイマンはって、対抗しているね。

 桜の香りの道明寺も作ろうと思って、今、もち米浸水しているところ。

 フランスパンに合わせた料理は、毎度おなじみのパテ・ド・カンパーニュ。これ、何か新しいアイディアないかと思い検索しましたところ。

 普通のレバーではなく、フォアグラを使うとかいうのをめっけたんだわ。ぐわっ、こりゃ、ウマそうだわい。

 ウヒヒヒヒ〜。冷凍庫に1パック、隠していたんですよー、フォアグラ様をば!!

 ということで。

 豚肉とフォアグラで(初めての組み合わせ)、パテを作っちゃうぞ〜と準備中。(=漬け込み中)。(ちょ、ちょいと、あーた。これだけで、今週のうちの教室、足出ちゃうんじゃないかい?)。

 いいじゃん。桜の花盛りなんだから。

 料理の写真を撮りたいのですが、締切原稿書きながら…の作業なので、本日は無理でしょう。

 明日、撮れるかな?

 晴れるといいね。

糠味噌の奥の手

 春先に冬眠から覚めて美味しく復活したと喜んでいた糠床ですが。

 ここのところの奇妙な天気で、すっかりご機嫌斜め。発酵が停滞して、冷たい床のまま4月を迎えました。

 例年なら、美味しい春の糠漬けを楽しんでいる時期です。

 この手のものは、天候に敏感ですね。ストーブの傍で人為的に温もりを持たせても、やはりご機嫌斜めのままでした。ちべたーいの。かたーいの。フカフカにならないの。

 床わけを希望している教室の人もいるので、なんとか早く立ち上がってほしいのです。(=温もりを発して、フカフカと呼吸して、柔らかく膨らんでほしいのです)。

 南風の強い本日。

 こうなりゃ、もう奥の手です。

 ごはんちゃんが持ってきた桜の花の蜂蜜が、まだ少し残っていました。たぶん、非加熱のはず。パン生地だって、あれほど発酵を早くしちゃったくらいだもの。

 うふふふ。こりゃ、使えるわ〜。糠味噌の発酵促進に…・。

 ということで、ティースプーン2、3杯残っていた蜂蜜を糠床の中に混ぜ込みました。天然酵母を期待してのことです。

 ぬ、ぬ、糠味噌酵母…。発酵して膨らんだら、パン種にもなるかもしれんぞ。

 ははははは!さぞかし、臭くて酸っぱいパンが焼けるであろうよ。

 まあ、アホな冗談がともかくとして。(いえ、冗談じゃなく、焼けますけどね)。

 パン生地も糠床も、似たようなものなので。(パン生地の方が、ずっと単純で付き合いがラクですけど)。「強力発酵促進剤」で、目覚めさせようという魂胆。

 桜の花の蜂蜜で…。

 目覚めよ!

 ○○○の商人。

今週のパン・バゲット

 週頭に焼いておいたものなので、老化してバーちゃんバゲットになっています。

 4月に突入しましたね。ピカピカの1年生〜♪

 ピカピカには程遠い画像ですが、新年度開始の今週の教室パンは、バゲットをやります。歯がガタついてきた私には、非情なパンでして…。しゃぶるだけ。

 嗚呼、バーチャン…・。

 情けなくて、イヤだけど、…・やります。でも、私、食べないからね。

 歯が丈夫な人だけ、ガシガシ食べてください。私はフワフワの食パンが好きです。

 自分が食べる分の食パンだけは、しっとりソフトに焼き上げておいたわ。これ、先週のハニーブレッドの残りパン生地(冷蔵庫で寝かせて4日目)を中種にして仕込んだ食パン。

 蜂蜜を使うと、メチャ発酵が早く、軽く仕上がるね〜。これは(=蜂蜜生地は)中種にしても同じこと。蜂蜜は本配合ではなく、中種の方に使うという手もあるね。食パンは中種なんでもありよなので、実に心優しい寛大なパンです。ラク〜。

 ラクほど好きなものはない。

 暖かくなったり、寒くなったりの上下動が激しいお天気が、まだ、しばし続く予報です。なんとなく、いろいろなものが不安定な感じ。こういうときは、フランスパンづくりをビビってしまうわ。タイミング外しに寛容なパンではないので。

 まあ、臨機応変に適応していくしかないです。

 でも、年取ると、変化になかなか順応できないものなのよ…。