今週のパン・ガーリックバターのパン

 はちゃーっ。やっと焼きあがりました。

 本日も35度。温度が高すぎて、生地切れ続出。

 ここまで高温になると、種を硬くしても、若くしても、少なめに配合しても、発酵は早く、生地はもろくなる。

 オーブンを点けると、さらなる灼熱地獄。20分ほど耐え忍ぶ。(ここまでして、酵母パンなど、焼く必要はないのです。暑い時には、ソーメンですよ。)

 生地切れのボロを隠すため、クープを思い切り深く入れて、開かせて、クラスト(表面の生地)が見えないようにしました。

 こういう誤魔化しテクだけは、さすがです。年の功。

 終戦記念日。

 当時の苦しさは、夏場のパン焼きどころの苦労ではなかったはず。

 ネットで検索して、当時の写真を見ました。

 沖縄戦。食糧難。代用食。配給。闇市。

 たくさんの記録写真の中で、極めて悲しい食事風景の写真を見ました。特攻隊員が、出陣の日に食べている最期の朝食風景です。

 我慢しても我慢しても、嗚咽がこみ上げてきました。あんなに悲しい悲しい食事は、もう、絶対に絶対に、あってはなりません。

 パソコンの写真に向かって、思わず合掌してしまいました。

 合掌しても、祈っても、奪われた命は帰ってきません。

 終戦。

 そして、想像を絶する食糧難。

 配給の小麦で、手作りパン焼き機を使い、うれしそうにパンを焼く子供の姿で、少し救われた気持ちになりました。

 涙もろくなって、しょっちゅう、鼻をかんでいた、35度の暑い日でした。

夏野菜の和風マリネ

 今回使った野菜は、丸ナス、ズッキーニ、玉ねぎだけですが、カボチャやゴボウ、ニンジンなど、ほかの野菜でも作れます。(硬い野菜は、一度さっと塩ゆでしてからね)。

素揚げしやすい厚さ(5mmくらい)に切った野菜を揚げて、和風の漬け汁に付け込んで、冷蔵庫に入れておいて味をなじませるだけ。(1日以上)

器によそってから、甘酢漬け新ショウガをあしらいます。薄紫、緑色、薄紅色の組み合わせが、古風な和服の色柄みたいで好きなので、今回はシンプルにしてみました。これも、昨日に引き続き、涼しげな一皿でしょう?

醤油1:みりん1:酒1:酢2:だし汁3:塩適量くらいの割合の漬け汁(一度煮立てる)です。濃い味好みの方は(または、作ってすぐに食べる場合は)、醤油、みりん、酢、だし汁を各同量で。

ともかく、昨日、今日とメチャ暑い。ろくろく、パンも、料理も、思いつきもしなけりゃ、作る元気も乏しい。(いえ、それ以前に、炎天下へ買い物に出かけるのも、恐ろしいほどです)。

料理は毎日食べるものなので、何とか頑張って作るとしても、この気温下では、まともなパン作りには程遠い。

明日の教室のパン、スタミナつけようと思って、ガーリックバターのパンを考えていたんだけれど、35度の温度では、あっという間にバターが溶けちゃう。

エアコンのフィルターを掃除すべきか、否か。それが、問題だ。

(まだ、この夏は、一度も使っていない。たかが、にんにくバターのために、エアコン掃除なんかするのは悔しくて無念である。初志一貫して、ずぼらを決め込みたい決意でございます。)

涼しげな夏のポテトサラダ

 大好きな北海道産のジャガイモ。男爵やキタアカリなどが、メインの品種です。

 今回は、北海道産にしては珍しく、メイクイーンまで、いただいちゃった。(スイカも最高においしかったよ〜〜!ごちそうさまです。)

 メイクイーンは、ホクホクした男爵やキタアカリと違い、ねっとりした煮崩れしないジャガイモです。

 只今の気温、35度。暑い盛りには、調理時間の短いポテトサラダがいいですね。

 メイクイーンを千切りにして、3,4分ほど塩ゆでします。ざるにあけ、よく水気を切り、熱いうちにフレンチドレッシング少々をまぶして、下味をつけておきます。
 冷めたら、千切り玉ねぎを加え、マヨネーズ、塩コショウで味を整えます。いただく直前まで、冷蔵庫で冷やし、味をなじませておきます。

 器によそってから、青物(千切り青シソや、千切りキュウリ、みじん切りパセリなど)をあしらいます。

 10分すらかからずに、簡単に作れてしまいます。火を使う時間は、じつに短時間。

 普段のホックリとしたポテトサラダも美味しいけれど、夏向きのサッパリとしたポテトサラダもいいものです。

 千切りジャガイモの歯ごたえが、多少残っている程度に、塩ゆでするのがポイントです。メイクイーンなら、煮崩れの心配はありませんが、煮崩れしやすいジャガイモで作る場合は、塩ゆでの湯に酢を少々加えると、煮崩れせずにキレイに仕上がります。

 只今の気温、35度。(明日の予報は37度ですって!)うだるような暑さです。暑い時こそ、いろいろな夏野菜をたくさん食べて、体力温存を図りましょう。

 とはいうものの、暑さと睡眠不足に敬意を表して、まだ、サンプルパンを焼き上げていないんだ。

 この上、パンまで焼けば、脳みそが沸騰してしまいそうで…。

酵母チーズせんべい

 ピザからあふれ流れ出して、カリカリに焼きあがったチーズとか、グラタン皿の側面に焼きついたチーズとか。

 本体よりも、そんな「オマケ」が、やけに好きなんです。カリカリ焼きのチーズせんべい、美味しいですよね。

 で、そんな「オマケの味」の酵母クラッカーを作ろうと思ったのです。

 原材料の過半量が、チーズです。(細切りのナチュラルチーズをフードプロセッサーで、ガーして、粉砕したものを使っています。)

 他には、コーンスターチ、少しの小麦粉(つなぎ程度)、中種、バター、オリーブオイル、塩、砂糖少々、チキンブイヨン、ガーリック、ブラックペパーが材料です。

 チーズだけを焼いても、チーズせんべいは簡単に作れるけれど、サクッとしたクラッカースタイルにしたかったのです。

 コーンスターチをチーズのつなぎボディーにし、パン種を使って、軽い歯ごたえの浮きを出してみました。焦げやすいので、低温でじっくりと焼き上げます。

 ワインやビールにぴったりの「サクサク・ドライチーズ」(?)です。

 が、しかし、わたしゃ、肝心要のレシピ数字を書きとめ忘れました。レシピ書きのために、また、数字を確認しながら作らなきゃいけない。とほほ・・。

 ということで、レシピは「お預け」ウェイティングでございます。めんご。

おかしな酵母パン・どら焼きの皮もイケちゃいます

 酵母パンケーキの糖度を高くすると、どら焼きの皮に早変わりです。砂糖を控えると、タマゴパンケーキになっちゃうけれどね。

 中種75g、小麦粉150g、塩小さじ2分の1、砂糖大さじ3、蜂蜜大さじ2、たまご2個、水75ccの配合、作り方はパンケーキのときと、同じで簡単。

 7cm直径のものが20枚焼けます。2枚ひと組で、どら焼き10個分。枚数が多いので、ホットプレートで焼くと合理的です。

 で、餡を作るのが、暑くて面倒くさいので、中にはクリームチーズをはさんでしまいました。しかし、もう、こうなると、どら焼きという感じではなくなります。

 みなさんは、たぶん、まだ、夏休みや盆休みの真っ最中でしょうか。それとも、自宅で、オリンピック観戦を楽しんでいるのかしら。

 私は数日間、ハスの花観戦を楽しみました。これが、私の盆休み。

 暑いので、なかなかレシピを出揃わせることができず、原稿の企画がもたついて、ちょっと焦り気味。

 内心、ジリジリ…。こういうのって、よくないですね。リラックスには程遠い。

 夏場恒例の不眠症が出て、真夜中に、ドラキュラのようにギンギンに目覚めています。寝苦しくて、台所に行くと、窓から吹き込む東風が、とても涼しいのです。

 ここのところ、真夜中には、東風が漂い込みます。小さな秋の足音です。窓から、もわっとした熱風が入り込んでくることはなくなりました。

 暑い暑いと言っても、季節は着実に秋へ向かって移ろっています。

 夏休み、盆休みをどうぞ安全に楽しくお過ごしくださいますよう。

明日には散ります・開花三日目のハスの花

 開花三日目、本日のハスの花です。

 午前掲載の画像は、土曜日早朝の撮影、開花初日のものです。

 只今、午後2時。まだ、花を閉じる力が残っているようで、今、たまご型に戻っています。

 この画像は、早朝に「激写」(?)したものです。

 ハスの花は私よりも、ずっと背丈が高いのです。花のお顔を接写するには、どこかによじ登らなければいけない。

 で、足場になりそうな台に踏み乗って、しびれが抜けない手でシャッターを切っていたとき。

 メリメリ・・バリッと、足場にしていた古い木のすのこが壊れました。あやうく、派手に転げ落ちるところでした。

 大丈夫。私、けっこう、身が軽くて、動きそのものは機敏なんです。

 あわわわっ、ヤバっ!と、体勢を持ち直しながら、シャッターを命がけ(?)で切ったので、ハスの花も、どことなく動きのある迫力で撮れました。

 ハスの花は真っ直ぐと、天に向かって咲いています。

 花が斜めになっているのではなく、撮った人の体が、地面に落ちかかっているからです。

 ハスの花よりも、私が先に散りそうでした。

今週は、みんな夏休み、盆休みの最中かな

 画像が前後してしまいますが、これが開花一日目のハスの花。たまごみたいでしょ。一日目は、これ以上には花びらを開きません。

 つつましやかな、嫁入り前の乙女ですわ。

 二日目に、華やかに花開。天に飛び立つポーズ。

 本日で、三日目。昨日のポーズとは、すでに違います。しっとりと、落ち着いた大人の女を演じるような開花姿です。そして、花は、明日、散ります。

 庭の麗人。

 今週は、夏休み、盆休みのピークでしょうか?みんな、どこかにお出かけかなあ。

 教室も、ゆるゆるとしていて、静かです。(実際には、少人数でも、キャーキャーピーピーと、かまびすしいが。)

 今月の末には雑誌「うかたま」秋の号が出ます。今回の特集は、うちの酵母パンなので、みなさん、どうぞ買ってください。(立ち読み・読み逃げ禁止じゃ)。

 撮影時が、メチャクチャ暑かったので、私はガマの油が浮いたような顔に写っています。お気の毒なほどです。

 これだけで、十分、見ものです。買う価値、ありです。

ハスの花、咲きました

 昨日、開花したハスの花。本日、早朝より全開です。

 昨日は、つつましく、ゆでたまごのような形でしたが、二日目の花は、今が盛りと、羽ばたく姿になります。

 まるで、天に向かって飛んでいきそうな姿でしょ?

 でも、夕方には、開いた花を閉じて、また、たまごの姿に戻ります。

 三日目も全開しますが、夕方になっても花は閉じなくなります。

 そして、四日目、花びらを1枚ずつ、風にはらりと飛ばしながら散ります。

 ハスの花は散り方が美しいのです。一日中かけて、1枚1枚、静かに散っていきます。

 あーあ、本当に天に昇って行っちゃった…と思ってしまいます。散った花びらは、白い小さな舟のようです。(親指姫なら、乗れるかも)。

 

お教室でごぜーます

 お暑うございますが、お教室でございます。今日も、猛暑となるかもしれませぬ。なにとぞ、道中お気をつけていらしてくださいませ、ヘロヘロ・・。

 昨夜は夜中も30度を越していました。レロレロ・・。

 寝苦しくて寝付けず、朝方に眠りました。目覚めると、顔には深くシーツのしわの跡が残っていて、大槻ケンジでした。

 歳をとると、顔に残ったシーツのシワの跡が一日消えません。ちなみに、眼鏡の跡とか、靴下やパンツのゴムの跡とかも、消えません。

 こういうムサクルシイ話は、暑い折ですから、やめておきましょう。

 ハスの花が、本日早朝に咲きました。撮影は、まだです。ヤブ蚊防御服を着てから、庭に出なければ、ボコボコに刺されます。

 覚悟が必要です。庭のお姫様の写真掲載は、明日になるかな。(うまく撮れればの話です。なにせ、背が高い茎なので、撮影の足場確保が必要になります。)

 代わりに、涼しげな、ところてんの画像です。つく道具がないので、手切りの乱切りとなっております。天草の磯の香りが、涼を呼びまする。

 予定通り、フォカッチャをやります。フォカッチャのサンドイッチ、美味しいよね。

フォカッチャ

 朝日の差し込む台所の東側で撮ったら、まるで、イタリアの古典絵画みたいな光と影になったぞ…。

 この左側隣には、小汚いシンクが、右側には油汚れでべとべとにすすけたガス台が、前方にはコバエが飛び回るごみ箱が、…あるようには見えないほどに、絵になっている。

 さすが、フォカッチャ、イタ〜リアン。(意味不明)

 ペトペト茶色炒め玉ねぎだけのプレーンな焼成で、フォカッチャらしい飾り付けはしていません。

 ローズマリーとバジルと塩をトッピングしただけです。でも、明日の教室では、みなさん、お好きなトッピングで、どーぞ。

 国分寺の夏野菜も美味しくなっているし、冬に仕込んだアンチョビーも味慣れしています。ビールもところてんも、冷やしてお待ちいたしております。

 炒め玉ねぎをもう少し多めに入れても良かったかな。(入れすぎると、サクッと感がなくなるし、くどくなるので、控え目にした)。

 中種(水分控え目で硬めにしたもの)150g、フランス粉300g、塩小さじ2弱、水180cc、オリーブオイル大匙1、炒め玉ねぎ50g。

 生地の固さをフランスパンくらいめどにすると、サクッとできあがりますよ。セミハードタイプです。

 もっと、ふわっとしたものが好きでしたら、水を200ccにして、捏ねも長めに入れてください。

 こういうものって、固定されたレシピがないんですよ。好き勝手に作っていいんです。頑張らないで、ラク〜な気持で作るパンです。