窮乏ソースめし

今週のオキョーシツ 爆笑メニュー

 ソースめし。…・。なんて美しい言葉の響きでありましょう。

 ソースめし。

冷ご飯をざるにあけ、さっと水洗いしてよく水気を切り、油で炒めます。ウスターソースをふた回しほど、じゅーっ。さらに炒めてから、皿によそい、卵1個でいい加減なオムレツをちゃちゃっと作り、飯の上にポン。
 これで、できあがり。その間5分ほど。

 こんなものが、やけに美味しい。ウソだと思うたら、やってみなはれ。

 今月のソースは1年物の梅蜜漬けやら酢漬けやら、1年半も寝かせたひしこいわしの塩漬けやら、たんまりとぶち込んだ。そのせいで、旨味の強い甘酸っぱい味になりました。その上、トマトが美味しく安くなったので、たくさん使えた。ホンマ、最高級の味でっせ。

 ソース作りは時間こそかかるが、ぜんぜん難しいものではおまへん。カレーの味付けに使っても最高。お好み焼きもタコ焼きも感涙物。

 自慢のソースの味そのものを試食するには、トンカツやコロッケではなく、やはり、このソースめしが一番分かりやすい。なにせ、相手が飯でっがな。すなお〜にソースの味しかしまへん。これを(今月のソースの味の試食のつもりだったんだけど。)おキョーシツの皆様におだししたわけよ。すると…・。「おいしー!オムライス。」いえいえ、これはソースめしでっせ。金欠時にも助かります。美味しいソースは「おかず」にもなるのですよ。
 市販品のソースを使う場合も、このソースめしにして美味しく出来上がるソースを選べばいいのです。 

6月の酵母パン教室ご案内

 はや6月です。以前まで月、水、土、日とあった教室が、今年になってからは毎週1回の水曜日だけ…という惨状を続けています。早くこの状況から抜け出さないと。

 教室7年目の今年。なにやらいろいろな変化の兆しを感じます。今年のこの惨状はなにかのメッセージでは?と詮索している。ただ、分かることは従来までのやりかたから脱却して、大変身しなければ…ということ。周りの状況が変わったせいではなく、私自身の心境の変化が反映されているようです。
 昨年暮れあたりから、(今のまま教室回数や生徒を増やしても、この場ではもう何の伸展もないのでは…)と思うようになった。早い話、私自身が生徒集めの欲求を喪失したのです。自分ひとりで何でもかんでも仕切ることに限界を感じた。そして、別の方法を暗中模索しはじめたのです。どこかの企業とリンクしたい。ハード面を誰かどこかに委ねたい。自分はソフト面だけを充実させたい、と。つまり、どこかの企業の雇われ講師の道はないだろうかと考え始めたわけ。
 私の現状は小さな台所に数人の生徒を集め個人指導しているだけ。もっと、効率的に大多数に広めるには?もちろん、こんな現状ではダメだよね。まるで秘密結社のファミリー状態だもん。かくなる上は集客と場を資力のあるところに委ね、私自身はただの雇われ者になりきるべきだと。まあ、そういう考えに至っているのですよ。ウチの野生酵母パンのハウツー含めて、いろいろなスローフードや発酵食の果てまでを絶滅させずに後世に残すには?やはり即物的かつ現実的かつ物理的にやるしかない。
 小さな自宅キッチン教室と本書きだけでは全然足りない。自己満足と目先の忙しさだけに誤魔化されて、本当にやるべきことを逃し続けてしまう。どこか、月1回でもいいから発酵食&スローフードの教室を企画運営してくれる企業はないだろうか?

 まあ、こんなことばかりを悶々と考え続けているわけだから、現実の教室が増えない状態。低迷の惨状は我が身にあり。
 とりあえず、来月初頭の講習会で、各食品メーカーさんあてに企画でも提案してみるとしよう。なみいる大手企業ばかりだから、どのような結末になるかは想像つかないけれど…。全く無視されるのも、想定内のうちですから。

 6月、教室は回数調整休講無しにして、5回ガンバっちゃうべえ。料理は梅ものが旬。ご案内というほどのご案内でもないよね。

手作り石鹸 第二弾

 本日、おキョーシツでござーます。今週のパンは5月31日記載をごらんください。二次発酵オーバー気味のプリッツエルが登場してますねん。

 ラオゲン遊び、第二弾。またまた手作りせっけんの登場。ったく、パン教室なのか、何教室なのか、知れたもんじゃあないね。こんなことだから生徒が集まらないんだぜ。

 このせっけんはオリーブオイル。ただし、加水に使ったものは、ローズヒップとバラの花びら(ドッグローズ=ハーブティー用の食用のもの)を蜜酒で抽出したもの。数年前から醸していて、最初はばら色だったものが、年数たって赤っぽい琥珀色。これを水に見立てて苛性ソーダを溶かした。
 さすが…酒。苛性ソーダを混ぜ合わせたとたん、すごい勢いでごぼごぼ沸騰を始めた!これ、はっきり言ってかなり熱そうで危険だったね。少しでも肌にかかれば確実にやけどしそうなほど高温だった。慌てて氷水で器ごと冷却しました。

 長年の熟成が効いて、まるでレバーペーストかフォアグラパテ(食ったことないよ)みたいに渋い濃厚な色合い。おいしそ〜っ。

 パン教室のプリッツエルなどより、陰に隠れてこんなものを作ることのほうに時間と労力を費やしているアホな林弘子ちゃんでごぜーます。