青梅エキス


 梅丹エキスというものが自然食品店などで売られていますでしょ。お腹の調子や体調がなんとなく良くないときにひとさじ食べる。梅のエキスがぎゅうっと濃縮されたものです。これ、買うと高いのよ。

 で、私なんざあ手作りよ。(写真右側の黒いびん)青梅1kを下処理(へたを取り、水にさらす)して、一度ひたひたの水でゆでこぼします。もう一度ひたひたの水を入れて煮立てると、梅は柔らかくなるので種を取り除き、ざるで裏ごしします。さて、これからが長丁場。鍋に裏ごし梅を入れて火にかけて延々とかき混ぜ続ける…。最初は鶯色だった梅が、ずんずん底のほうから狐色に色づいていきます。(カラメル化していくわけよ)。焦がさないように、ただひたすら木べらでかき混ぜ続ける・・。
 全体に濃度がつき、かなりがさも減り、色はこげ茶色になるのです。このあたりで、出来上がり!
 情け容赦なくメチャクチャ酸っぱいシロモノです。とてもじゃないけど、そのまま食えない。私は同量くらいのはちみつを混ぜ込んでおきます。こうすると、甘酸っぱくて手軽に食べられます。甘味をつけたいもの(ヨーグルトなど)に使います。夏ばて防止にもいいですよ。

 中央のびんは梅の蜂蜜シロップ。左側はその梅だけを取り出し、水を加えて煮詰めた梅フルーツソースです。生の青梅を加工するのと蜜漬け梅を加工するのとでは、できあがりのものが違う。材料は同じ青梅と蜂蜜なのにね。そして、味も違います。食べ物作りって、こんなところが最高に面白いのです。理科実験みたいで…。黒いびんのほうは青梅エキスと呼んでいます。時間はかかるけど、作り方はいたって簡単。梅雨時や夏場に体調を崩す方は作り置きして常食してみては?

 この青梅エキス、ジャム代わりにトーストに塗っても美味しいです。パン食に梅干をそのまま出すわけにはいかないでしょ。でも、これなら平気ですよ。素人手作りだけど、かなり濃縮されているので、たったひとさじでもかなりの効果です。今度の教室のパンに塗って試食してみてね。

 今度は、どんなパンにしようか?梅エキスと合うパン…。新しい人たちも入ったし…。オベンキョーになりそうなものをチョイスせねば。パンとは関係ない話だけどね、石垣島に面白い塩があるんですって。自然の入り江に勝手に塩水が入り込み、勝手に太陽が照り付けて、そして勝手に天然の塩ができてしまうんですって。つまり、一切の人為的な作業は入っていないのです。全く自然に出来上がってしまう文字通りの天然塩。この話、鈴乃家の鈴木社長から聞いたのよ。(今、鈴木さんは沖縄本島と南国の島渡りで豚肉だの塩だのの商品企画仕事の最中。最南端の離島から、しょっちゅう電話がかかってくる。そして、面白い情報を垂れ流してくれるのだあ〜。)20日過ぎにこちらに戻って来るというので「お願い!その塩をお土産にもって来て!」とすがりついておいた。「ああ、いいよ」と実にお気軽に返事をしてくれたけど、その夜は60度の泡盛で盛大に飲み会やって超ごきげんで、また電話。「泡盛すげえ美味いぞ。これすぐに送るから」だと。違う、違うってば!塩、塩でしょ!入り江にできる天然塩!泡盛じゃないってばー。ねえ、ちょっと。飲みすぎて塩のこと、まさか忘れるんじゃないでしょうねえ…。酒じゃないってば。
 私はこの天然塩の話を聞いてから、仕事が手につかないくらい心がそそられているんですよ。その塩でパン捏ねたり、料理したりしてみたい!