鉄火味噌(右)と鉄火味噌の錦松梅仕立て(左)

 10年味噌で作った鉄火味噌を「錦松梅」仕立てにアレンジしました。

 ご飯にかける分には、元祖・鉄火味噌よりも、錦松梅仕立ての鉄火味噌のほうが合うかもしれません。

 できあがった鉄火味噌に、粉砕した鰹節(花鰹じゃダメだよ)、松の実、味噌漬けにしておいた紫蘇の実、干してカリカリにした梅干しのみじん切りを各テキトーでイイ加減な量ぶちこんで、さらに、サラサラと炒め続けると、簡単に出来上がります。

 10年味噌は豆味噌とは全く質の違う味になっているので、豆味噌としての旨味も加える意味で、10年味噌と2年豆味噌を半々くらいにブレンドして使いました。

 錦松梅は、文字通り、松の実と梅を入れたものにしました。梅干しと鉄火味噌の混じり合った味が、とてもご飯に合うのです。大好き!

 ですから、我が家の錦松梅は、味噌と梅干しの合体料理です。梅干しをカラカラに干して、干し梅干しにするのがミソです。

 いうなれば、この錦松梅も、私の梅料理の一種です。

 まさか、あの梅干しが、こんなに変わり果てた姿になるなど、誰が想像できましょうか。

 ちなみに、干してカラカラにする梅干しは、無農薬栽培の梅じゃないと、作れないんです。(うちの場合は徳島の森本さんが恵んでくださる梅。)

 スーパーなどで買ったキレイな南高梅とかの梅干しをカラカラに干すと、実が消えてしまって、種と皮しか残らなくなるんです!あの高い梅が、全部消えちゃうのです。

 (あれって、いったい、何なんだろうか?なぜなのか?不思議でたまりません。)

 今回の鉄火味噌と錦松梅は、試食会用に作ったものなので、残念ながら、あちこちに配ることはできませんが…。

 せめて、徳島の森本さんだけには、少しだけでも送らねば。(森本さんですら、自分ちの梅が、こんな変わり果てた姿になるとは思いもしていないでしょうから。少しだけ、親元に里帰りさせておきます)。