どんぐりの芽は赤かった

 昨年の秋、ドングリパンづくりのために拾ってきたどんぐりの残りを植えてみたのです。

 どんぐりは、春の陽気に誘われて硬い殻を脱ぎ捨てました。

 出てきた新芽は赤かった!どの子も、みんな真っ赤っか。

 ね、ね、可愛いでしょ。めんこいでしょ!

 はちゃ〜、どこに、こんなきれいな色を隠し持っていたのですか、どんぐりさん。

 野イチゴみたいに赤い新芽が、あちこちに顔をのぞかせています。ちゃんと育つかなあ。変なことして枯らしてしまうの得意技だからなあ。赤い芽は、いつ緑色になるのかなあ。

 小学生の植物観察絵日記みたいな気分。わくわくする。

 小学一年生のときの夏休みの宿題は…。

 朝顔観察絵日記の朝顔に、肥料のつもりで毎朝オシッコかけて、枯らしてしまったんだよなあ。

 朝顔は、葉っぱもツルも紫色に変色して、最後は枯れてしまった…。まさか、朝顔の葉っぱが全部、赤紫蘇みたいな紫色になるとは思わなかったもんね。アンモニアに負けたのかなあ。

 観察絵日記の続行が不可能になり、天を仰いで号泣した。

 子供ながら、自分で考え出した自家製肥料だった。小学一年生にして、失意の人生。

 まだ、あまり、進歩していないような気もする。