やっているように思えるのですが、意外にやっていないのが、全粒粉ブレンドのパン生地です。
全粒粉は製パン性を劣化させるので、2割程度の配合なのですが、全粒粉が混じっただけで食パンもバターロールも、とたんに無愛想な顔つきになります。
どこか田舎のぶっきらぼうなオヤジを思わせる木綿の手触りの生地です。
全粒粉は酵素活性が強く、油断すると発酵が暴走する場合もあります。パン種の維持には使うべきではありませんね。生地の方に配合する分には大いに結構コケコッコー。
香ばしくて、快い重さもあって、美味しいパン生地になります。
とは言うものの、重たく仕上げてはあきまへんのやでえ。軽やかな田舎オヤジになるように、これはかなり頑張って捏ねなきゃいけない生地なのよ。ライ麦配合と違って、目一杯捏ねることができますからね。
ということで、軽やかな全粒粉パンにしてみましょう。