あいよーっ、お次はチョコケーキ・デビルのできあがりだよ!

 マースケのヤローが、「ねえ、ね〜、バレンタインのボクへの贈り物は何?なに?ナニ?なに作ってくれるのおおお〜?」と、ずーっと前から尋ねてくるんだわさ。

 けっ!ションベン臭いガキじゃあるまいし、50歳目前・賞味期限切れの偽装すらも、すでに叶わぬ♀にとっては、バレンタインだかドタンバタンだか、なんだか知らぬがね、カンケーナイっすよ。

 とは言うものの、30代前半の♂にとっては、まだまだ、バレンタインが気にかかるようですなあ…。しょーがないなあ〜〜〜。ったくもー。

 てなわけで、三時のおやつの時間のころに、大あわてでスーパー行って、チョコレートと生クリームを滑り込みセーフでゲット。
 ちゃっちゃっちゃっとスポンジ焼いて、チョコケーキ作って、何とか日没前に、再度の滑り込みセーフで、ギリギリ撮影なんだわさ。

 出来立てホヤホヤ、まだ、切れない。(手作りケーキは、必ず冷やして安定させてから、温めたナイフで切ってくださいね。そうすると、きれいにカットできますよ)まだ、回転盤の上にのっかっているチョコケーキです。

 どうせ作っても、食べる量なんか、一切れ二切れでしょ。(私は辛口オンリーなので、ケーキはほとんど食べません。)無駄になるのがもったいないべえ。

 と、思った瞬間に、悪魔が耳元でささやいたのです!「教室の生徒がいるだろ」。

 そうでした!私には強い味方がいたのでした!

 バレンタインの残り物と言わなければ、バレないぜ。「あなたたちのために、わざわざ作っておいてあげたのよ〜ん」とか言えと、悪魔がささやいているいる。

 知恵ある悪魔のおかげで、俄然ポジティブになって作り始めたのではあるが、そこで、シロップがないことに気づいた。

 シロップなんか、作るのも、買いにに行くのも、そんなの、メンドクセーッ、メンドクセーッ!

 すると、また、悪魔が耳元でささやいた。「yuukoさんが送ってくれた酵素があるだろ」。

 おおーっ!そうだった!「体に良いから、毎日少しずつ飲んで」と、わざわざ手作りした酵素が、本日届いたのであった!

 これは、さまざまな果物や植物を糖分で発酵させ、何とかとかいうものを混ぜた、なんとかと言うものらしい。(非常に役立つ説明だろが)。

 この何とか酵素とやらが、メチャ甘いシロップみたいな液体なのです。不味くはないよ、美味しいんですよ。
 でも、甘い。子供のころに飲まされた風邪薬のシロップくらい甘いんだな、これが。

 よし、これを使っちゃえ。(わざわざ送ってくださったyuukoさんも、まさか、チョコケーキに塗るシロップとして、ブランデーと混ぜ合わせて使われているとは思ってもいないことでしょう。)

 ほとんど悪魔の化身と化しながら作ったチョコレートケーキ。名づけて「デビル」だぜー。