鉛色の脳味噌

  撮影の打ち合わせの日だというのに二日酔い、ああ、ふつかよい、フツツカヨイヨイ〜。

 ぐわら〜ん、ぐわら〜ん。

 鉛色の脳味噌が、頭がい骨の中で転がる音。こんな時は、自分の脳味噌サイズがよく分かる。胡桃くらいの大きさだ。

 明日から撮影用のパンをたくさん作らなきゃならないのよ。パン屋さんみたいに。酒飲んでる場合ではないかも。まだまだ、原稿だってあるのに。

 でも、やはり夜は酒飲むのが忙しくて、仕事なんかやっているヒマないのだ。懺悔すべきか、せぬべきか、それが問題だ。