ドングリから赤ちゃんが生まれた

 国分寺農業祭のとき、林の中から拾ってきたドングリ。丸々と太った芋虫みたいな赤ちゃんが生まれてきました。めでたしめでたし。
 手前の布がドングリ染めです。絞り模様入り。ドングリの左下あたり、小さな白っぽい豆っころみたいなのが、ドングリの赤ちゃんです。ドングリの赤ちゃんは大きくなったら何になるのかなあ?もにょもにょと動いています。
 yuukoさん、見えますか?染めの色、パソコンでちゃんと出ているかなあ。比較的、アーバン系の色です。芽が出ていたドングリは庭に植えました。ドングリの花、咲くかな。ドングリも、虫になって空を飛んだり、草木染めのハンカチになったりで、けっこう忙しいんだな。

 昨日のお教室のスーパーキング捏ね、思いのほか生徒たちは苦戦していたようです。

 まず、めちゃくちゃ吸水が高いので、必然的に水分の投入が多いのね。で、最初の粉切れの感覚からすでに違うわけよ。吸水が高くてグルテンが高い粉って、最初の粉切れにも、ポイントがあるのです。
 粉切れさせているうちにも早々とグルが組成されちゃうんだけれど、できちゃったグルテンって、もうそれ以上本質的な意味での吸水をしないんです。しかし、粉切れさせきっていないので、でも、まだ、水気は残っているわけ。
 このもてあまされた水分が生地をでろんでろんにべたつかせるのです。いうなれば、生地が水浸しになっている状態。ガンガン吸水させて、できたいだけグルテンを出させてあげて、パン生地らしい弾力に持ち込まなければいけないんだけれど、そこに行きつけないうちにべたつきそのものを手が持て余してしまう。早い話、小麦粉の性質そのものを手の感覚が認知していないのです。粉切れ生地を触った瞬間に相手(小麦粉)の性質を直感しなきゃあきまへん。
 小麦粉はいろいろなものを使ってみるといいでしょう。みな、それぞれ、個性があるからねえ。そして、それぞれのパンが出来上がる。