シュトレーン生地のプロセス・その4

 はい、仕上げのバター塗りです。

 焼き上がったら、溶かしバターを全体に塗ります。裏や側面も忘れずに。これで、あとからの作業の「砂糖がけ」砂糖衣のなじみもよくなります。
 粉砂糖のカバーリングは、中のシュトレーンを保湿して味の熟成を進めるための保護膜みたいな感じと考えておいてください。単に甘くするため…というわけではありません。
 砂糖衣のカバーリングを着せずに、お酒を染み込ませた木綿布で包む方法もあります。これは、ちょいと酒がきつくて、(わたしゃあ、兵器なんですがね)子供や下戸などには向きませんね。まあ、たまには白いお砂糖で包まれたお菓子も悪くはないでしょう。

 生地が壊れないように、冷めてから後々、落ち着いて最後の仕上げを行ってくださいね。

 お教室で行うシュトレーン作りは、ここの段階までです。後々に何度か行う砂糖衣のカバーリング(もしくは酒まぶしの布包み)は、各自ご自宅でお好みの方法で行ってください。(粉砂糖はスーパーの製菓材料コーナーで売られていますので、ご自分で自宅にご用意くださいね。一度に全部かけるのではなく、何日かに分けて、ていねいにカバーリングするほうがきれいに仕上がります。)