ギャオッ!三年前の梅干しで思い出した!X年前の仕込みしょうゆもろみ!

 ざーけんなよ〜はわたくしめの方でござんした。

 先のブログにのせた3年目の梅干しの直後に…。とても恐ろしいことを突如思い出してしまったのです。

「ま、ま、まめまめまめみそ〜、しょしょしょしょーゆーうううう、うっ」

 大慌てで、ドラえもんのどこでもドアをこじ開けて、その物陰の奥深くに埋没していたタイムカプセル容器を引っ張り出したのです。中からは茶色い物体。固形物と黒い液体が混在している。まるでNASAの宇宙望遠鏡が撮ったブラックホールの宇宙画像。

 ザルにふきんを敷いて、黒い液体を搾り取る。念のために火入れをして殺菌。かなりのアク(微生物生活活動の残骸)が、取り除かれた。ボウルに滴り落ちたものは、あきらかに「醤油」。

 農文協の名作「日本の食全集」も真っ青になるような、不朽の名作、はるかX年前の「林弘子の食全集」総集編の醤油絞り!(いつのだったっけ?)

 忘れるほど長い期間放置していたせいで、少し乳酸発酵系の酸味がついている。塩のニガリ成分がとんでしまったようで、意外と塩気もきつい。切り返しのかき混ぜをしなかったせいで酸素の供給不足=アルコール発酵にも傾いている。かなり酒臭い醤油になってしまっている。乳酸菌、高塩分、アルコール発酵のせいで、腐敗だけは免れたのだろう。あわてて力任せに絞ったので濁らせてしまった。質の良い醤油とは言いがたいが、しかし、あきらかに「醤油」になちゃっている。500mlほど採れましたね。

 恐ろしい家である。どこからともなく掘り起こした物体から、日本の伝統食「醤油」が出てくる恐怖の館である。忘れている自分が怖い。