自然発生した豆麹菌を増殖中の味噌玉

 酵母パンに自然発生した「ものずき」な豆麹菌を採取し、味噌玉に種付けして増殖中。初期的な出芽は1日で成長し、白いカビは全面的に広がりました。成功間違いなしを確信する瞬間です。この白いコウジカビが黄色くなり、そしてウグイス色になります。真夜中に、のこのこと起きだして麹菌のお守りをする季節。早寝早起きを通り越して、もうこうなりゃ不規則規則でございますね。
 豆味噌、玄米麹味噌、雑穀麹味噌、玄米麹入りの豆味噌と4種類の味噌が大きな樽に今のところ4樽仕込めました。(わたしゃ味噌屋か!?)この後は、この増殖中の「自家製種麹」で種付けした豆味噌をもう一樽仕込むつもり。酵母パンに自然発生した菌から豆味噌を作るアホなど、私以外にこの世にいるまい。「自然発酵種のパン」から生まれた「豆味噌」…なんて、誰が信じてくれよう?所詮、私のメシダネはパン種なんだよなあ〜。このパン種だって、小麦粉と水を捏ね混ぜ続けるうちに、1ヶ月くらいかかって自然発酵して「パン種」になっちゃったものです。空気中に生息する目に見えない菌が、目に見える物体になって出現し、食べ物になっちゃう。不思議だなと毎度のことながら思うのです。なくても、あるもの。姿は見えなくても明らかに存在しているもの。菌って偉大だなあー。すごいよなあー。