決意をしました

 「できちゃった豆麹菌」を大豆に種付けして増殖に向けた作業を済ませました。この増殖に成功したら、文字通り自家製種麹になる。味噌玉よ、コウジカビの花を咲かせておくれ。
 私は、最近、ある決意をいたしやんしたぜ。今まで、文筆仕事だけで飯食っていけるようになるため、苦境経済を自業自得で抱え込み、本書きに専念してきた。そんなプータローライフを人体実験兼ねて、この10年続けてみました。
 そして、今、断言できます。私には才能も運も努力も何もかも「なかった」!虚業であるコンセプト売り(つまり、私に関しては本書きのことです)の一本槍では、私は生きてはいけない。「バカヤロ〜、もっと早く気づけ!」という突っ込みがあちこちから怒涛のごとく押し寄せてきますなあ…。ははははは!ぐしゅっ…エ〜ン!!
 と、本気で泣いて落ち込んでいても、あきまへん。今後はモノ売り仕事を再開しようと決意しました。お店をまたやれるように、具体的に動き出そうと思います。10年前は、もう二度と店なんかやるものか、もう絶対にやらない!と、あちこちに断言したのですが、撤回する。いずれ、また始める。
 今度はじっくりと企画を練って、周到に準備して腰をすえて取り掛かりたいです。以前の店は成り行きと金任せ。以前は金あったんだよ。だから金に甘えてた。(そのせいで、今、バチが当たっているんですよ。)店なんか、ぜーんぶアルバイトの人任せで、自分は卸しのほうの工房(一人になれるボロクソアトリエのほう)で、製造作業と本書きばかりやっていたのです。早い話、他人に本書きを邪魔されるのがイヤで、アトリエに逃げ込んでいたんです。だから、店をやっていたなんて、おこがましくて言えませんね。人任せだったんだから。
 さて、念頭にある店の青写真。レギュラーアイテム…つーか、そとづらの看板はベーカリーカフェ。喫茶店というか、飲食店だな。そのほうが何でもできちゃうからね。カフェならパンやお菓子を作ってもいいし、ちょっとした料理も、酒も出せるしね。テイクアウトと称して物販もできるし、小さなライブも開催できる。
 営業の外面的にはカフェのふりをして、でも内実はライブや料理教室などのイベントと私の作ったものの物販のほうにウエイトを置きたい。カフェで味噌や漬物や惣菜を売ってはダメということは…ないはずだから。酔いどれライブ…またやりたいなあ〜。店で唯一、チョー楽しかったものでした。ピアノ置いたせいで、最後は木の床が抜けちゃったけど。ははははは!
 それにつけても、今後は開業資金作りでございます。具体的目標があれば、鬼にもなれる。只今の資金ゼロ円。ははははは!(それどころか、まだ家賃も払えていないのだ)。心臓発作が起きそうなほど金が無い。今月の苦境を何とかクリアして、来年一杯は開業準備のために、鬼になる。私は鬼になるのだ。
 ただいま仕込んでいる大量の味噌も、いずれのXデー開業に向けてのもの。パンもお菓子も料理も、以前よりは格段に上達した。上達と同時進行でキモチも変化してきた。ちゃんとモノ売り部門も開拓しなければ、もったいないじゃない…と思うようになった。金はゼロだが、企画と腕と人間関係と、そして、クソ度胸だけはある。たかが、金が無いだけだよ。他は溢れ出るほどあるさ。あとは頑張るだけ!
 とかなんとか言っても、あ〜今月なんか家賃の更新もあるのに、あ〜あ〜〜〜と、またターザンの雄叫びと咆哮。