久々に本業

 本日は3ヶ月ぶりに「うかたま」の撮影でした。魚の干物を予定していたのに、天候不順で急きょ変更。でも、なんとか、うまく済ませた。楽しかった!
 農文協関係者みんな、立川ルミネの店に陰ながら「客」としてぞくぞく参上してくださっているようで、…すんません、平に伏して御礼を申し上げる次第でございます。(本当にどうもありがとうございます)。

 で、その立川ルミネ店のほうなんですけれど…。この2,3日間は悲惨。厨房の私、みか、潤は揃ってお休み。
 私は本業の原稿書き。店長の潤は本日新開店の池袋店舗へと。みかも、どういうわけか同日に3連休。厨房の留守を守るのはマサヒロ一人…・。私は9月中に要求されていた仕事を断りぬいて、やっと10月の初旬まで引き伸ばした。たぶん、10月に入ったら、店も、もう大丈夫だろうと思って。でも、やはり、10月でもやばかったようです。まさか、厨房3人揃って同時に休みを入れているとは思ってもいなかった。(マサヒロに気の毒です)。新開店の店は本日、やっと晴れた空の下で、たぶん客入りも盛況のことであろうと期待している。(潤ちゃんはたぶん疲れているだろうけれど)。

 いろいろな私の試算から、経営上の視点では開店当初から絶望的な気分になっていた立川店。今も潤ちゃんを見ていて切ない。私は彼に地獄の底まで付き合うしかない。開店前から、わかっていて、二人でそう決めていた。地獄の底まで二人で頑張ろうねと。あなたもバカだったけど、私もアホだよねと。笑えます。なんだか、本気で笑っている。潤は潤で同時に池袋の店の同時進行、私は私で鈴乃家との企画を進行中。背に腹は変えられない。私も潤も。潤は池袋で開店した、私は私で長野県方面での複数の場所での新展開になる予定。今は具体的にはなにも書けない。(一応「企業秘密」ということで…。ははは!)。
 先はある。たくさんの楽しみを想像しながら、目の前に山積した課題を一個一個クリアしていくだけ。立ち向かうべき課題があるということは本当に幸せなこと。目の前のしんどさや辛さが、嬉しくて、楽しくて楽しくてしょうがない。なんだか、すごく幸せなんだよねえ・・。絶望的な状況なんだけど、失望はしていない。絶望から、次の課題やアイディアや企画がどんどん生まれてくる。ああ、もうダメ…と思ったら、次の方策が否が応でも生まれ出てくる。いくらでも、どんどん、生まれてくる。
 そういったものは、本来、生まれたくて生まれたくてしょうがなかった潜在的な「いのち」みたいな存在なんですよ。生まれたくてしょうがなかったものは「生きたい」ものです。
 生みの喜び。今は痛くて辛くて逃げ出したくてしょうがないほどの苦しみだけれども、生んでしまえば生きたいものは育つ。命あるものは全てより善く生きるという方向性に位置づけられているから。
 我が身の脳細胞が、いや、女の細胞かな(?)、むくむくと増殖していくのがわかる。むずむずと気持ちよく、くすぐったいです。

 鈴乃家の社長には全部バレバレで見透かされているようだ。「今のこと、絶対に何の無駄にもならないからな、だから、頑張れ。しんどくっても、今、頑張れ。後から、絶対に役立つからな。でもなあ…、でも、仕事なら、ちゃんと設けような、ちゃんと仕事した分くらいはな。みんなで、ちゃんと儲けようなあ〜。一緒にやっていこうな」。開店当初の鈴乃家のオヤジのエールが、やけに切なくありがたく身にしみている弘子です。