山椒の実が出回り始めました

 走りの青梅が出始めるころ、山椒の実も実ります。かちり干しや小女子と炊き合わせたり、魚の山椒醤油漬け焼き、イカなどにも合いますね。ぴりりと辛く、薫り高い東洋のハーブです。
 ほんの一時の季節の香りですが、保存もできます。冷凍保存のほかに、私は乾燥保存もします。

 まず、山椒の実を一度ゆでこぼし、強い辛味やアクを抜きます。これでかなり刺激的な辛さは和らぎます。(辛いのが好きな方はそのままで)。そのあと、盆ざるに広げて乾燥させます。からからに乾いたら、フードプロセッサーかミキサーで、好みの粗さに挽き割りにして、空き瓶に詰めて保存します。

 鉄火味噌作りのときも、山椒の実を入れると薫り高いものができあがります。糠漬けや醤油漬けなど、漬物に用いてもよいのです。醤油に漬け込んでおき、山椒醤油にして冷奴や焼き魚に添えてかけ醤油にしても合います。
 山椒はほとんどお薬みたいなもので、たとえば腸の手術後の癒着を防いだり、お腹にガスがたまってゴロゴロいうときには余分なガスを吸収してくれたりする、世話好きで親切な植物です。まるで胃腸科のナースですなあ・・。私は緊張したり、胸をドキドキさせたりすると、突然プッとオ○ラが出るクセがあるので、常日頃から山椒を薬味に使うのが大好きです。
 でもの腫れ物には気をつけましょう。明日はお教室です。