教室の今週のパン

酵母パン教室の今週のパン
パン ビェノワ

リッチなフランスパンです。

 おーい、パンクラスのみんなー、見ているか〜?今週のパンはこれです。塩味のバゲットだけがフランスパンじゃないよ。砂糖も卵もミルクもバターも入ったバゲット。街のパン屋さんでもよく見かけるよね。細かいクープが横にたくさん入っているやつ。
18世紀。公定価格が定められていたフランスで、パン屋はいかに安価で粗悪な粉を使うかでしのぎを削っていました。言うなれば、こだわりの材料!っていうやつだ。こだわるやつにはろくなのがいない。
 そのパンの不味さにへきへきとしたパリの外国人がハンガリーから小麦粉を取り寄せて作らせたパンがこれです。
 粗悪な塩パンを食べていた民衆はそのパンのウマさに感涙の涙を流したとか流さなかったとか…。フランス粉の不味さのせいで生み出されたパンです。笑えるアイテム。
 特徴としてはリッチな材料を投入するけど、一応フランスパン専用粉で作ります。また、成形後、すぐに細かいクープを入れてから二次発酵をかけます。普段とは著と違うパン作りです。
  
 ということで、粗悪な18世紀のフランスパンより美味しく作れれば、それでいいわけよ。しかし、いったいどんな粉を使っていたんでしょうね?そっちのほうに興味があるんですけど…。