竹取物語


本日の窮乏ライフクッキング

 摘みたての蓬の新芽や三つ葉、せりなどはそのまま衣をつけて精進揚げに。特に蓬の新芽の天ぷらは香り高くて美味しいです。普通はゆでこぼしてから、水にさらしてあく抜きし、団子作りなどに使うでしょ。でも、春の新芽の柔らかい部分はそのまま素揚げやに使えます。苦くはないよ。三つ葉は天ぷらよりは味噌汁などの吸い口として浮かせるほうが香りたつ。せりもゆがいてから和え物などにするほうが香りを楽しめます。今日は手抜きで何でも揚げ物。
 コリアンダーとトマトと新たまねぎのサラダ。このみっつの組み合わせがとても良いハーモニーです。好みのドレッシングをかけてどうぞ。普通はタイ料理やインド料理などエスニックものに使うほうが多いのですが、普通にサラダにしても美味しい。
 コリアンダーは一度種をばら撒いておくと、雑草の勢いで伸びて花を咲かせ、あとはこぼれ種え勝手に毎年生えてきます。
 一山350円(3本も!)だったたけのこと山椒の葉をごちゃ混ぜにして衣をくぐして揚げるたけのこの天ぷらは私の大好物。今日はたけのこ尽くしなんだわさ。
 たけのこご飯でしょ、ゆでたけのこの刺身でしょ、てんぷらでしょ、たけのこの味噌汁でしょ…。なんだよ。ただのビンボ料理じゃないか。

 涙の竹取物語

 実は以前は、庭にはたけのこまで生えてきたのですよ。庭の向こう側の大家さんの敷地は竹林でした。その根がどうやら私のうちの庭まで伸びていたらしく、春になると庭にたけのこがにょきにょき生えてきたのです。 労せず自然採取して食を得るという宇宙の摂理にのっとった労働哲学を堅持する私は大いなる大地からの贈り物に歓喜したね。
 しかし…。ただほど高いものは無い。たけのこ堀りの大変なことったらなかった。庭のたけのこ1,2本掘り起こすのに、午前中いっぱいかかったりする。わざわざ、鍬だの鉈だのの農具まで買い込んでよ。労せずどころか、荒地の開墾作業みたいな感じだった。こんなに大変なら買って食べるほうがず〜っとラクとか思って。で、大家もやっぱり春のたけのこ掘りが私以上に大変だったんだろうなあ。ついに、竹林を全部伐採しちゃったのね。
 そして、うちの庭にはもうたけのこが生えて来なくなってしまった。

 苦労して掘り起こしても、掘りたてたけのこの美味しさは何ものにも代えがたい旨味だった。買うものにはその美味しさが見出せないです。
 やはり、自分の足元から、にょきにょき自然に生えてくるものは大地からの命のメッセージなのです。
 食べられる野草を探しに、新緑の中へ分け入ってみませんか?自分で摘んだものを料理するのってワクワクするよーっ!