「かえし」の話

 そろそろ梅雨入りですね。

 梅雨時って、どことなく風情があって好きです。

 この季節から盛夏にかけて、しっかりした濃いめの味が美味しく感じられるようになります。

 冷たい蕎麦、いいですね〜。

 いつでも手軽に、すすりこめるように、蕎麦つゆの「かえし」を作り置きしておくと便利です。

 これは、濃い口しょうゆ、みりん、砂糖を煮た割り下で、だし汁が入っていないので保存性も高いです。

 必要に応じて、だし汁で割って蕎麦つゆにします。

 辛口、中口、甘口の三種類を用意したけれど、中口あたりがつ合いがっていいかな。

濃い口しょうゆ250cc、みりん50cc、砂糖大さじ2〜3(中口)

 鍋にみりんと砂糖を入れて火にかけ、煮えがたったら醤油を加えて80℃くらいで、ゆらゆら煮ます。(沸点まで煮立てない)。

 冷めたら空きビンに入れて冷蔵庫で保存。好みの量のだし汁で割っていただきます。

 蕎麦つゆだけではなく、揚げだし豆腐や濃い味つけの煮ものにも使えて重宝します。

 ふだん、味付けに砂糖はほとんど使わないのですが、梅雨や夏には、味付けに使います。味覚も体も欲求しているようです。

 この季節から、ふだんより少し濃い味の煮ものが並んだりします。