長万部名物のカニ飯

 とは、同じものではないのです。でも、わたくし、マネしているの。だって、あまりにも、懐かしいのですもの。

 うふふふふ♡

 私のものの方が美味しいわよ。

 今思うと、昔の北海道の田舎には、ファーストフードとか、出来合いの食べ物とか、駅弁とかは、極小だったわね…。まあ、なきにしもあらずではありましたが。

 そんな中で、函館本線の中継駅(ここでの停車時間が長い)の長万部(おしゃまんべと読みます)で売っている「名物駅弁」(?)の「「カニ飯」は、憧れだったわね。

 汽車で長万部を通るときには、絶対に「これ」を買わなくては、函館本線の人間ではないと思うほどに。

 函館本線を利用している人は、みんなこれが好きだったわ…。私だって、大好きよ!好きさ、好きさ、好きなんだけど〜…。離れてるのさー…。

 近年(数年前ですが)、函館本線の長万部で、ン十年ぶりで買って食ったのですが。

 ああ、なつかしや!やはり、昔と同じ味だった!

 しゃっこい(冷たくて硬い)酢飯の上に、缶詰の毛蟹、錦糸卵、缶詰のグリーンピース(緑色の着色のあれよ)がパラパラ。具は、干しシイタケの甘辛煮の薄切り少々。

 ね、ちょっと、あーたね、今時、「生うに弁当」だの「イクラ弁当」だの「道産子霜降りビーフ弁当」だの「函館海鮮弁当」だのつー、高級品弁当が東京のデパートでも買える時代にだよ。

 しゃっこい酢飯の上に、缶詰製品!!!

 んで、うまいんだなー、これが!

 いうなれば、ハイカラな、マックとか、ケンタのフタチンみたいな感じさね。

 まあ、都会人には分かってもらえなかもねしんないけどさ。

 人間が心底感じるウマさって、いいもんじゃなくて、ましてや高級なもんでもなくて、無添加とか、自然食品とかでもなくてさ。

 ウマかったな〜みたいな記憶の中に、美味しさ探しちゃったりとかしてさ。

 今日、たらば蟹が安かったので、晩飯に函館本線の味を中央線・国分寺で再現してみたっていうわけさ。

 長万部のカニ飯は、私にとって憧れの「ファーストフード」の味でした。