XO醤

 本格派中華の味、プリップリの「ぜーたく焼売」をお腹いっぱい堪能した後のお楽しみが、これです。

 「好き勝手に味付けする自家製XO醤」。出し取りに使った後の干しエビと貝柱を使って作ります。

 今回は金華ハムも紹興酒もなかったので、代わりに生ハム、日本酒、みりんなどを使いました。

 にんにくスライス、赤唐辛子の風味を引き出した熱いごま油で、干しエビ、貝柱、生ハムみじん切りを炒め、だし汁(今回は昆布と干しシイタケ)、酒類、醤油、塩コショウ、すりおろし生姜などを加え、炒り煮します。大方の水分がなくなって、油がジュクジュク湧きあがってきたら出来上がり。空きビンに詰めて(脱気)保存します。

 昨日の教室で、「XO醤って、どーやって、何に使えばいいの?」という質問あり。

 わたしゃね、XO醤油のことをヌーベルシノワの「天然系・味の素」と思っているのでございますわ。

 早い話が手っ取り早い「旨味出し」です。ですから、何にでも使えますよ。

 旬野菜の炒めに、スープに、混ぜご飯に、蒸しおこわに、チャーハンに、ドレッシングソースに、餃子のタレに、春巻きの具に、カニ玉に、適量混ぜ加えるだけ。

 強烈な旨味を持っているので、入れすぎるとクドくなる。あえて言うなら、入れすぎないのがポイントかな。

 一番簡単なのが、混ぜご飯。熱々ご飯にXO醤と刻み青ネギと炒り卵を混ぜるだけ。これだけでも、十分に美味しいよ。

 まあ、できれば、中華風蒸しおこわなんぞを作っていただきたいものですけどね。

 この自家製XO醤を作って楽しんで、初めて「ぜーたく焼売」が、決してぜーたくではなくなるわけよ。なにも無駄にしていないんですから。全部を美味しくいただいているんですもの。

 これさえ作っておくと、ぜーたくどころか、むしろ安いくらいよ〜。

 やってみなはれ〜。