手軽にライトスモーク

 この前、教室でお出しした牡蠣の燻製のソテー。あれで、牡蠣のパスタを作ると、最高に美味しいんですわ。にんにく、トウガラシ程度を入れたシンプルなスパゲティー。

 またまた牡蠣(加熱用)を買い込んできて、燻製作りしました。

 とはいうものの、牡蠣のように小さなものを燻すときには、専用の蒸し鍋は不要。

 手軽に、フライパン(画像は中華鍋)で、ちゃちゃっとね。

 まず、フライパン(深みのあるもの)にアルミホイルを敷き、その上にチップ(昨今は、ダイソーなどの100円ショップでも買えます)を二握りほど、その上に網(これも100円ショップ)、そして燻したいものを網の上に置いて、蓋をかぶせて燻すだけ。

 もし、適当なサイズの蓋がなければ、ホームセンターなどで、さまざまなサイズのアルミ蓋がお手頃価格で販売されています。

 チップが手に入らなければ、「コメと砂糖(ザラメがいいよ)」や、「お茶の葉(ほうじ茶や番茶など)」などでもOKですよ。

 軽く燻し香をつけるだけで、別物の美味しさになりますね。たとえば、ししゃもや塩さんま、塩サバなど、少し燻してから焼き魚にすると、まるで七輪の炭火焼きみたいな風味に仕上がるの。焼き色もウマそうな飴色になるし。

 塩をして置いておいた鳥肉を軽く燻した後でグリルで焼くと、焼き鳥屋の味に。

 塩こしょうをして数日ほど熟成させた豚肉薄切りを燻してからカリカリに油焼きすると、まさしくベーコンの旨味。(市販品のベーコンより、よほど本物のベーコンっぽい味ですよ)。アスパラなんぞをこの肉でソテすると、風味がいいですよ〜。

 七輪の炭火焼きとか、お店の焼き鳥がなぜウマいのかというと、あれは滴り落ちた油が煙になって立ち上り、魚や肉に軽い燻し香をつけるからなんです。

 それの応用で、手軽に短時間のライトスモークの香りをつけてから、肉や魚を料理するわけ。

 旨味がぐんと深まるのです。燻し香の風味は、お酒にも良く合いますし。(ありゃ、そーいやあ、酒飲むと煙草がメチャ吸いたくなるわ。自分が燻製になってどーする)。

 本格的な燻製づくりは時間も気合も道具も必要だけど、軽い燻し風味なら、この程度のやり方で十分よ〜〜。

 スモークド・オイスターのパスタ、今週の教室でお出しするつもりです。