栗のペストリー

 夜間の室温が14,5度になったので、冬のクロワッサン生地のシュミレーションに突入。

 秋(20度くらい)とは違い、オーバーナイト二次発酵の生地は、朝6時になっても、まだ固まったままでした。(14,5度では当然です)。

 さて、新入りストーブを点けた暖房の室温で、あと何時間くらい追加保温で発酵が完了するのでしょうか?

 ストーブ設定温度は20度。室温、19度。それにつけても、新品のストーブって、暖かいなあ〜。灯油もあまり食わないし。古いのと、全然ちゃうねんで。古ストーブのときは、23度に設定しても寒かったもんな〜〜。るんるん♪

 で、5時間後。午前11時。台所のテーブルの上に置いたペストリー生地を見て、のけぞった。

 ブワブワブワッバターが、バ、バ、ババターが、溶けだして流れちょる!でも、室温は20度程度じゃん。なななんで、溶けよるん?

 温風が届く部分は、30度以上になっていたんだろうなあ…。どうりで室温低くても、ぽかぽか暖かいわけじゃわいっ。

 温風を送るファン機能が高いんでしょうね。

 失敗覚悟で諦めて焼成。が、奇跡的に、まともに焼き上がりよったわ。

 更年期障害の汗噴出のように、脂汗をダラダラと滴らせていたクロワッサンと栗のペストリーは、何事もなかったように平然とした顔。

 なぜだ!?普通はまともに焼き上がらんのに。

 たぶん、ペストリーの愛の女神が、ついうっかり魔がさして、微笑んでしまったのであろうな。それ以外には考えられない。

 ともかく、ハチャメチャひどい二次発酵環境でも、出来上がってしまったわ。

 しかしなあ。ストーブ1台入れ替えるだけでも、かなり、発酵環境って変わってしまうんやで〜。

 自分の家で焼くパン生地の発酵時間を私に聞いてくる人が、よくいるんだけどさ、あーた、こればかりは自分で実験なさいよ〜。私、あーたんち知らないんだから。自分ちのストーブのことだって、まだ、よく知らないのに。

 クロワッサンやシュトレーン、酵母の焼き菓子など、長時間のオーバーナイト低温発酵を要する生地づくり。暖房不要の秋と、暖房の入る冬では様相が変わりますよ。

 夜間、暖房を消した室温が15度を下回る時期になったら、「冬の酵母パンづくり」です。