花火大会だったのよ

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 熱風が吹き荒れた暑い昨日。

 府中競馬場で、毎年夏・恒例の花火大会でした。

 府中の花火大会、我が家の窓から「特等席」で、よーく見えるのですよ。

 府中市は国分寺市と違い、お金持ちの市なので、かなり大々的に打ち上げるのです。よそ様の街のこととて、毎年これを楽しみにしているのです。

 昨夜は夕食もそこそこに、がっつりカメラなんか構えちゃって。

 ああ、それなのに。花火って、撮るの難しいんですねえ…。シケてる写真しか撮れなかったわ。しかも、花火らしきものが写っていればマシなほうで、現代美術のような光の線とか、幽霊のように立ちすくむ庭の木だけとか、燃え盛る火の球の浮遊とか…。

 この世のものとは思えないような写真ばかりでした。三脚まで用意したのに。でも、花火って動くので、三脚持ち上げたり、矢沢のマイクスタンド足さばきみたいにしちゃったので、三脚の意味がなかったんだな、これが。

 残念ながら、三脚はおろか、基本的にカメラの扱い方を知らない。かろうじて、夜景モードにだけはセットしたけれど。

 あーあ、これじゃまるで、燃え尽きる前の線香花火じゃん。

 閑話休題。

 ながーーーーーいインゲンと思っていたものは(辰巳芳子さんの本を調べたら)、「十六ささげ」でした〜〜。

 岐阜とか愛知で作られているものらしい。中に16個おマメが入っているので、そのような名前がついたらしいです。

 (以下、農文協・ことことふっくら豆料理より引用)

 「十六ささげは、隠元より根性が強いので、やさしい扱いではなく、生で切ったなりを、直に油炒めして酒、濃い口醤油でからめ煮するか、味噌炒めにします。」

 ということだそうです。

 ああ、しかしな〜、たった1行だけでもすごい名文なんだわさ。すばらしい洞察力です。わたくし、料理家とか料理本とかには、大して興味がないんだけれど、このお方だけは別でございます。

 唯一の憧れのお方でございまする。いえいえ、料理にではござーませんのよ。名文、文章の格調高さに憧れているのですわ。

 私なんざあ、逆立ちしても、年取っても、へそなめても絶対に、あのお方のような美しい文章は書けない。

 どうしたら、あんなに格調高い文章力がつくんだろうか?根性を入れ替えなきゃ無理なんだろうなあ…。お下品な性格も改めなければ無理だろうなあ。

 で、生まれて初めて料理した「十六ささげ」でございますが。根性の強さにだけは負けられへんと思って、(負けない自信はあった)、ガガガン!と切って、ジャバーッと炒め、酒と濃い口しょうゆをドボドボドボッツと入れて、ド根性でからめ煮したら、味が濃くなり過ぎて、ササゲの味がようせんかった。

 十六ささげは、濃い口醤油の味じゃった。