ホワイトクロス 今週のパン

 パンは焼き色香ばしい皮が美味しい!のは知っています。しかし、たまには焼き色を着けない白焼きパンでも…。

 配合をリッチにして、焼く前に粉をたくさんまぶして、180度どまりの低めの温度で「ソフト仕上げ」モードで焼きます。天火の上火と下火を調節できる機械なら下火だけで焼き上げると白焼きになります。家庭用のオーブンでは上火や下火の調整ができないので、ファンを止めて(ソフトスイッチを入れて)焼くと、焼き色がほとんどつかないものができます。オーブン最上段に1枚天板を差して上火を弱めましょう。たっぷりまぶした粉も焼き色をセーブしてくれます。

 焼き色がつかないパンはふにゃふにゃに柔らかく、赤ちゃんみたいな仕上がりです。甘いカスタードクリームとかジャム、クリームチーズやクロッデットクリームなど、ヤワなものを添えると合います。ほら、よくあるでしょ。細長〜い白焼きコッペパンの真ん中に切れ目を入れて、甘〜いクリームがへびのようになが〜く絞り込んであるパン。「邪道!」とか言う人いるけど。甘くて柔らかくて…けっこう好きだったりして…。そりゃーもちろん食事パンには向きませんけどね。スナック菓子感覚ならいいのではないでしょうか。

 秋風を感じ始めたら、優しい口当たりのフワフワパンに甘いクリームを添えて、お茶しましょ。バニラ風味のクリームがみょうに合うパンなのです。(おおっ!やけに乙女チックな味覚の押し付けだな…。)