ポリポリカリカリ河童のキューちゃん

 出血大サービス。本日、三度目の更新。

 「余剰の糠漬け」ではなく、実はわざとたくさん作ってリメイクしている大好物。

 えーとですねえ、糠漬けを塩漬けと同様に「下漬け」と考えているのです。そして、糠漬けのほうが、塩漬けよりも、もちろん風味が良いのです。

 キュウリの糠漬けを薄切りにして、思い切り強いプレスをかけて、ほとんどの水分を抜き、カリカリの歯ごたえにします。このカリカリきゅうりに、新ショウガの醤油漬け、青紫蘇の実、さっとゆでこぼしてポリポリ歯ごたえにした細切りゴボウを混ぜ加えて、数時間ほど。

 メチャクチャうまい「カリカリポリポリの河童のキューちゃん」の出来上がり〜♪

 紫蘇の実のプチプチ歯ごたえも楽しい。新ショウガの爽やかな辛味も嬉しい。

 この季節にぴったりな漬物です。

 漬け汁の醤油調味料は、醤油:みりん:だし汁:酢が各同量くらいの配合で、ひたひたまで。鷹の爪1本を細い輪切りにして加えます。醤油、みりんなどの基礎調味料は、どんなに高価でも、絶対に国産材料の質の良いものを使用してください。

 うちは基礎調味料も、全部手作り。(あ、そうだ。去年の夏に仕込んだみりんを絞りました。みりんの酒粕を欲しい方、教室のときに差し上げます。我が試食担当部長が酒粕の料理をあまり好まないので、最近は酒粕を無駄にしてしまうんです。酒粕、味噌、醤油を混ぜた漬け床に、塩漬け野菜や魚を漬け込むと美味しいです。なんでしたら、ブレンドした漬け床にして差し上げますので…。塩漬けだけ、自分でしておけば、すぐに漬けられるように。)

 糠漬けきゅうりの水切りを強く長く行えば、ゴボウを入れず、キュウリだけでも十分カリカリポリポリの歯ごたえと最高の美味しさを楽しめます。

 何本もあったキュウリの糠漬けが、たった1ビンに凝縮されてしまいます。贅沢と言えば、とても贅沢な漬物です。

 が、店では一袋100円くらいで売られていますねえ。いったい、どうやって作れば、あんなに安くできるのかしらねえ…。