好き勝手な味のマヨネーズ

 わたくし、マヨラーなんです。

 市販のものも、手作りのものも、なんでも好きなんです。メーカー・ブランドにも、手作りにも、こだわりません。マヨネーズであれば、なんでもいいんです。

 フライにも、お浸しにも、サラダにも、タコ焼きにも、お好み焼きにも、魚肉ソーセージにも、かまぼこにも、べっチョっ!と、つけます。

 学生のころ、お金が無くてご飯のおかずが買えないときに、ご飯にマヨネかけて、グチュグチュかき混ぜて食べたら、すごく美味しかったのです。それ以来のマヨネ信奉者。マヨネーズは、窮乏時の命の恩人だった。キューピーちゃん、ありがとう!

 ところで、手作りのものは、自分の好き勝手な味に作れるし、化学調味料のイヤな味もしないので、やはりいいですよね〜。

 春は卵の旬。卵が一番おいしい季節です。ここぞとばかりに、真面目に手作りします。どうせ、夏になったら、暑くて作る気などなくなるんですから。今のうちだけですわ。

 (大)卵黄2個、グレープシードオイル150cc、塩小さじ1、蜂蜜大さじ1、タバスコ数回ドバドバ振り込み、コショウパッパッパパパパくらい、米酢50cc、粒マスタード大さじ1

 このくらいが、私の好みの味です。

 ボウルに、塩、マスタード、卵黄を入れて、右手に持ったハンドミキサーをガーしながら、左手にオイルの入った軽量カップを持ち、カップの注ぎ口から、タラタラ細く、ゆっくりとオイルを注ぎこみながら、執拗に右手をガー。この間、数分(5、6分?)くらいかな。

 ボウルの中の卵黄が、つやつやマヨネーズの母体に固まります。酢や蜂蜜やスパイスを混ぜ加えて出来上がり。

 この配合、比較的酢が多いのです。そのほうが、日持ち良いですから。酢が多い場合は、蜂蜜を加えると、酸味がマイルドに和らぎ、美味しく仕上がります。(蜂蜜がない場合は砂糖でも大丈夫)。

 マスタードや、こしょうや、タバスコなど、辛味のスパイスも多めです。これらも、日持ちを良くしてくれる材料です。

 もし、オリーブオイルを使うのでしたら、エキストラヴァージンオイルよりも、ピュアオイルを使う方が、クセのない風味に仕上がって美味しいです。

 油の多いソースなので、クセのあるオイルより、クセのないもののほうが、卵ソースとしての美味しさが生きます。このソースの旨味の主役は、たまごちゃんですから。(地元農家のメチャ美味しい卵なんだから!)

 春先から初夏にかけて、ソースづくりが、とても楽しくて嬉しい季節になります。保存性の良いいろいろなソース類を作っておいて、夏の食欲減退・料理メンドクセー季節に備えます。

 良い調味料さえあれば、本番料理なんて、ちょいちょいですから。ソース類の備えは、10人くらい腕利きシェフを抱え込んでいるみたいに心強いです。

 (本日のゲラ仕事のノルマを達成したので、やけに強気になっている私…。これから晩飯用の餃子を仕込みます。)