チョコレートデニッシュ;今週のパン

 チョコレートでデコレーションしたデニッシュペストリーです。

 焼き上げたもののいくつかは、ブロークンハートさせてしまいました。

 そうです。ハートとは、壊れやすいものなのですよ。およよよ。

 チョコレートを溶かすには、テンパリングという温度調整作業が必要になります。

 ですから、慣れないうちは、必ず温度計を用意してください。また、チョコは水気を嫌うので、ボール、ゴムべらなどの道具は、きちんと水気を拭きとって乾燥させたものを使いましょう。

 先ず、チョコを細かく刻みます。それをボウルに入れて、湯せんにかけます。(湯せんのお湯が、ボウルの中に入らないようにご注意。)

 全体をゴムべらでかき混ぜているうちに、チョコは溶けてとろとろになります。このとろとろチョコの温度が、先ずは50度になるようにします。

 50度になったら、湯せんをはずし、今度はボウルの底を水に当て、かき混ぜながら、27度までチョコレートの温度を下げます。

 チョコがもったり重たくなり、27度まで冷めたら、今度は、またボウルを湯せんに当て、30度になるまでかき混ぜながら温度を上げてください。

 つまり、クーベルチュールのテンパリング温度は、50度→27度→30度と覚えておくと良いのです。

 ただし、これは万人向きのミルクチョコレートの温度です。ビターなブラックチョコになると、もっと温度が上がります。55度→29度→32度くらいの感じです。

 なぜ、このような面倒な作業が必要かと言いますと、チョコレート成分の(各材料の)溶解温度がそれぞれ異なるためです。成分のすべてが溶解するように、全ての溶解温度を与えて、チョコを溶かします。

 このテンパリング作業をしなかったり、チョコを水で濡らしたりすると、チョコが固まったときに、ブルームという白っぽい濁りを生じます。

 また、固まったチョコを素手で直接触ると、あとから指紋がチョコの表面に白く浮き上がってきます。これも、一周のブルームです。

 ですから、固まったチョコレートは、絶対に素手で触ってはいけませんよ。衛生手袋を着けるとか、箸やトングでつまみましょう。

 さて、この画像のあとは、「トリュフ」の画像を更新します。我が娘と、試食担当部長(他人の息子)のために、バレンタイン「トリュフ」を作りました。

 作り方は、いたって簡単なので、このあとの更新画面で書きますね。

 んじゃ、また、のちほど。(また見てね!)