白醤油の残渣で干物づくり

 醤油づくり・その後には、搾りカスのもろみや、引いた澱などが残ります。

 残り物には福がある。捨てずに何かに役立てたい…。塩が加わっているので、当然、かなりしょっぱいのです。

 ここ2、3日の真冬らしい冷え込みを利用して、お得意の干物をば。

 ということで、「白醤油の残渣」を=「魚を漬け込むための塩水」に見立て、1パック100円のヒシコイワシを漬け込んだ後に、一夜干ししてみました。

 塩水よりも、塩角がなく、旨味が強いのです。いうなれば、白醤油漬けの干物です。奥の手の「漬け汁」(=元・白醤油の一部)を見られなかったら、高級品(?)です。見られたら、単なる廃物利用。でも、味は同じですよ〜。

 プロの業者さんは、お醤油の残渣を産業廃棄物として、(有料で)捨てていますが、手作りならば、残渣すら貴重品です。

 魚などの干物づくりや、野菜のお漬け物などに、大いに活用できると思うのです。白醤油づくり・その後の課題は、いかに残り物の福を生み出すかですね。

 今回、魚の干物に使ったのは、液体状の澱の部分です。ワインの澱のように、濁ってとろりとしています。(白醤油の澱には、コウジカビの花粉も混じっています)。

 浸け液として使い終えたら、火入れをしてアクを取り除き、容器に詰めて冷蔵庫で保存します。カフェオレみたいな色になっちゃったですね。

 色があるので、白身魚には使えませんが、着色を気にしないものなら何度でも使い回せます。

 昨日の教室では、みんなに白醤油の料理も試食してもらえたし、お年賀の白醤油調味料(白だし)も渡せました。

 「讃岐うどん」のつもりが、本物の讃岐うどんを買いに行けず、やむなく私の手打ちうどんとなりましたが…。(ごめん。一身上の都合です)。

 遠路はるばる岡山や大阪からいらした方もおられます。寒いところ、わざわざお越しくださり、どうもありがとうございました!(せめてうどんくらい、高級品を買っておけばよかった…・。)

 ぬくぬくと国分寺にいながらにして、全国各地のウマいもの話を伺えるのが、ラッキーです。大阪に、白味噌仕立ての美味しいラーメンがあるとのこと。耳ダンボ。

 本日のお休デーは、「白味噌仕立てのラーメンスープ」の試作で遊ぶことに決めました。たぶん、昆布をきかせた和風だしがベースかな。ニンニクやラー油なんぞを加えても合いそうだ。豚肉入れてもいいのかな。長ねぎの風味は必須だな。

 想像するだけで、ゴックン!です。