とても簡単に甘口の白味噌を作っちゃう方法

 今、雑誌の撮影用の白味噌を作っている最中なんです。

 日持ちのしない極甘口の米麹味噌なのですが、こいつがなかなか手のかかるヤツでして…。

 お豆さんをお湯(お風呂くらいの温度)に浸水して1,2時間ほど置いて、大豆の皮をふやかすでしょ。それを研いで、皮を浮かせては、皮混じりの上水を捨てて…を繰り返して、先ずは、大豆の皮を剝かなくてはいけないのよ。

 で、何度も(5回くらい)ゆでこぼしながら、柔らかくなるまで白く煮るわけ。放っておいちゃいけないの。

 数日前から仕込んでおいた米麹の完成に合わせて、こんな感じで、白味噌用の大豆炊き数時間ほど。

 米麹1k、大豆500g、塩200〜250g

 大豆が熱いうちに(60度)仕込みます。

 2週間くらい経ったら、フードプロセッサーで粉砕して滑らかにして、そのあと2週間くらい冷蔵庫の中で熟成させて、出来上がり。今から仕込んで、出来上がるのが、来年の1月のはじめくらい。

 メンドクセー、そんなことやっているヒマないも〜んと、お嘆きの貴兄に。

 超簡単な方法があるんでっせ。

 市販の米麹100g+湯(60度)100cc(もしくは手作りの生麹200g)
 市販の米味噌400g(もしくは、発酵途上の完成していない手作り味噌でもいいですよ)

 上記を混ぜ合わせて、2週間ほど放っておき、あとはフードプロセッサーで滑らかになるまで粉砕して、出来上がり!

 ジャーン ♪ 超簡単に、極甘口の白味噌が出来上がります。

 きちんと作るものほど色白ではありませんが、味はいいですよ。使う味噌は普通の米味噌でいいのです。

 写真は、この秋に仕込んだ未完成の米麹の味噌を使って、麹と混ぜ合わせたばかりのものです。このあと、2週間、放っておいて(麹の力で糖化させ)、極甘口の白味噌として料理に使います。

 大豆の皮をむいたり、何度もゆでこぼしたりするのは、色を白く仕上げて雑味を出さないための作業。料亭というわけではないんだから、多少色が濃くても、(見た目を気にせず)味が良ければいいのよ。

 このやり方は、口に合わない市販の味噌の味を良くすることにも活用できます。(市販の味噌は、たいがい殺菌しているので、高価な味噌でも死んでいる味で、美味しいとは言いかねます)。

 市販の味噌1kに対して、米麹を100gほどの配合でいいでしょう。生きている麹菌で、味を活性化するのです。1か月もすると、死んだ味が生き帰り、美味しく大変身しますよ。

 市販品の醤油も、豆味噌玉に漬け込んで生き返られてから、生醤油の状態に戻して使っています。

 お豆さんの日本の調味料。菌が生きていなければ、美味しさの効用がありませんもの。

 ということで、市販の味噌を食しておられる紳士淑女の皆様、ぜひ、一握りの麹で味噌を生き返らせて食したもれ。