今度の水曜日に、「豆味噌づくり」の撮影(雑誌のお仕事)があるんです。
糟糠の男妻の編集者氏、頑張ってページを6ページもゲットしてくれた。(最初は、4Pという話だったけど)。
豆味噌麹づくりにかかる数日間のプロセスを全部、逆算して、数日間を撮影日1日に終結させなければいけない。
味噌玉完成図に向けて、すでに、プロセスカットのシーンづくりを開始しているのですが…。
しょっぱなから、失敗こきやんした〜〜〜(泣)。
出芽のときから、ヤバさを察していた。毛足の長いカビが混じっている。水分過多には気をつけたはずなのに。
それでも、全面、白いカビに覆われたのですが、今度は、なかなか中毛系のウグイス色のカビにならない。
気温も湿度も低い日が続いているから…と、多少の保湿を施して、経緯を見守ってはいたのですが。
「く、臭い!」
異様な臭いに気づいて、味噌玉に鼻を近づけると、古靴下の香り。プ〜ン。(正常ならば、山のキノコみたいな、いい香りがします)。
白いカビに覆われてから、ダメにするのは初体験です。ショック。今日、また、やり直しました。
ここのところ、大忙しが続いて、気持ちがかなり、ワサワサしていました。
昔、プロの麹屋さんが言っていた。「麹は、赤ちゃんをお守りして育てるように、静かに、静かに、ゆっくりと優しくつくるものです。」
ここのところの忙しさは、赤ちゃんのお守りと言うより、ヘビー級の格闘技だった。
麹って、不思議です。手順もハウツーも、長年かけて独自に習得しているつもりだった。でも、静かな心が得られなかった。すると、ちゃーんと「失敗作」になってくれちゃうわけよ。
モノとしてではなく、命ある生きものとして尊重して育てないと、とたんにグレる。
臭みを着けた味噌玉は、美味しい味噌にはなりません。泣く泣く捨てました。
何とか平常心をゲットして、本日より、やり直し。撮影日に間に合います様に。