リスさんの頬袋


 冬眠前のリスさんが、食い散らかしたあとみたいに、乱雑な写真でしょ。

 ナッツ&シードのミューズリーを40%配合したリーンなパンです。

 実は写真のパンは、本命ではないのです。写真のものは、「フツーの水分配合」で作った方のパンです。

 考えていたのは、水分を80%以上も配合したユルユルの生地です。水分が多いと、気泡がでっかくなり、野趣あるパンになります。

 写真のもののように、きめ整った小さな気泡の締まったパンではなく、ブハブハにしたかったのです。

 冬眠前のリスさんの頬袋みたいに、ブクブクに膨れた野趣あるパンをイメージしていたのです。雪が降る前の森の中みたいな、秋の匂いのパンにしたかったのよ。色とか、形とか、味とか、ぜんぶ。

 で、水分配合85%の方の生地を夕べ、発酵過多にしてしまい、大失敗こきやんした〜!

 明日、教室だというのに、まだ、本命の方のユルユル生地のブハブハのパンが作れていないのです。(しょうがないので、本命ではない方のパンの写真を載せました)。

 水分80%というと、イングリッシュマフィン生地くらい。90%になると、エジプトのパンのエイシ生地くらい。

 水分が多いと、メチャクチャ発酵が早くて、油断も隙もないのです。

 ユルユルの生地を一次発酵中に、何度もパンチ入れて、どんどん締めていくの。3,4回くらいは、パンチするね。30度保温ですと、4時間くらいで行っちゃう。

 60分おきにタイマーかけて、パンチを忘れないようにするんだけれど、最後のタイマーのときに、終わったとホッとして…。

 安心したとたん、そのまま、忘れちゃった。

 数時間後に「ギャッ!」と、思い出して生地を見てみたけれど。

 そこには、ゲボゲボに泡を吹いた地獄谷のような物体があるだけだった。

 ミューズリー入りの中種が、たくさんできちゃった。

 最終戦、これから、再度仕込んで、意地でも完成させますわ。

 ちなみに、味噌玉のコウジカビのほうは、無事に完成いたしました。子種を採取しなければ…。