パンらしいパンを一次発酵中

  シトシト湿った曇り空。

 今週の教室のパンは、久々に真面目に「ふつーのパンらしいパン」を考えています。

 夏の間は、教室もゆるゆるで、おなじみのレギュラーばかり。ここぞとばかりに、はみ出しもんのパンらしくない酵母パンばかりをやり続けました。

 秋がおとずれたので、リハビリ(?)兼ねて、パンっぽいパンを復活させます。配合は、リーンに近いドイツ小麦パンくらいの、ゆるい配合。(復活戦で、完璧にリーンなフランスパンでは、少し無理がある。予報からすると、週末はまた、気温が上がるらしいですし。)

 初めての方も出席なので、張り切って、試食用のパンを数種類ほど仕込んでいたら、発酵開始が遅くなってしまい、まだ、一次発酵中。

 曇りで薄暗いので、本日中に写真は撮れないかもしれません。ごめんね。明日かな。

 酵母菓子のほうのレシピ書きも、ほとんど書き終えて、今はモンモンと、どのような企画で突撃しようか考案中。

 単行本というよりは、ムックとして押し進めてみようか…とも、考え始めています。ムックなら、発行部数も多いし、価格も低めなので、広くいきわたるのではないかと…。

 酵母菓子のマニュアルは、厳密さは無いし、さくっと軽いノリで、硬い本よりは、ヴィジュアル系だよなあ…。作り方も簡単だから、パン作りもお菓子作りもニガテな人だって作れるし。

 パン種(中種)は、別段、うちの自然発酵種じゃなくてもいいんですよ。他の酵母だって、イーストだって、構わないんです。
 フランスパンくらいの配合生地を捏ねて、一次発酵させたものを冷蔵庫で2,3日寝かせます。気泡の膨張が、萎むくらいが、熟成の目安です。

 「熟成させて、落ち着かせたお手元のパン生地」を=「中種」として、お使いください。発酵力の強さや、風味の点では差異がありますが、同様に「中種法」となります。

 酵母菓子は、ホント、ゆるゆるなんです。こだわらず、肩ひじ張らずに、楽しみながら作ります。

 屁理屈小理屈、厳密さは無し。時間の幅の許容範囲も広い。オーブンレンジ使用の人でも、(たぶん)焼きやすいんじゃないかしら。

 ゆるゆるやさしい、おかしな酵母パンづくり。広く行き渡る本にしたいのです。